目標っていうのは自分が決めるよね。自分が決めるって、自分のアタマで勝手に決めるんだよね。でも、人っていうのは、見えない力の影響を受けているんだよ。なのに、勝手に「ここまで」って決めちゃうと、本当はその上へ行けるのに「ここまで」で止めちゃうじゃない?だから、目標はもたない。
――『斎藤一人の不思議な「しあわせ法則」』大和書房
ちょっと逆説的な言葉ですね。
一度は自分で決めてみなければ、見えない力の助けを借りることもできないとも言えますし。
まあ、下手に目標目標という掛け声にのって、かってに自分で「限界を作ってしまう」くらいなら、はじめから目標なんか持たないほうがましですが。
シンプルマッピングの目標設定マッピングでは、10年後→3年後→1年後、というように、
チャンクダウンして、遠いところから近くへと目標をブレイクダウンしていくことを勧めています。
で、10年後については、妄想(笑)レベルの夢的な内容があっていいとアドバイスしています。
「だから目標はもたない」のと、同じ効果が出るからです。
もちろん、3年後、1年後と近づくにつれて、目標は具体的になり、現実的なものになっていかざるを得ませんが、遠い目標の地点に、「ここまで」とは決められないものをイメージすることで、結果、一人さんが言う「目標を持たない」効果も生み出すことができやすくなります。
今日の一人さんの言葉は、逆説な言葉です。人一人の一生のスケールでは、自分だけで決められるようなものは、もともと数少ないでしょう。誰も一人で生きているわけではありませんから。
認知心理学に、バウンダリー・コントロールというのがあります。
右とか、左とか明確にピンポイントで方向付けするのではなく、
ある境界=バウンダリーまでは示しておいて、
その幅を外れない程度に自由や偶然性に任せるということです。
アラフォーのアラウンドにもちょっと近い(笑)。アラ目標ですね(爆)
一人さんの言葉、欧米流に言えば成功哲学に近いものがありますが、
シンプルマッピングは、成功哲学と実践の間にハシゴをかけてくれる、橋をかけてくれる、そして間を詰めていく作業を可能にするツールです。
「シンプルマッピング」は初めてという方は、ぜひこちらをご覧ください。
P.S.
ちょっと英語のお勉強^^
「目的」は、
a purpose; an end; a goal; an object (ive); an aim.
「目標」は、
an aim; a mark; a target; a goal; an object [aim].
あらら、同じ単語が両方にあります。
でもまあ、a purpose>an aim a target と考えおいて間違いないでしょう。
人生の目的とか、生きる目的というと、ほとんど「意味」に近く、ちょっと哲学的になるし、
「目的」を達成するために、段階わけして立てていくのが「目標(aim めじるし、目当て)」で、
いくつかの目標をクリアして、最終「目的」を達成する、ということでしょうか。
大学受験などで「目標が高い」というと志望校のレベルが高いことですし、
大学にいく目的(志)、となるといろいろだったりします。
