平成25年3月7日(木)
猫はよくなめあっている。舐めてほしい時は、頭を相手の猫の口の下に出すので、ごめんなさいという姿勢になる。相手がやる気が起きない時は、頭を殴られている。
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母は、八時ごろ帰って行った。表通りに出ると、目白の駅は、目の前にあったので、駅までは送らなかった。その帰りに、洋子の家によることにして、電話を入れた。「お姉さんいらっしゃる?」と聞くと、土曜日なので在宅しているとのことだった。
「姉に用なの?」と洋子は不審そうに聞いた。
「お姉さんにも一緒に考えていただこうかなと思って、お寄りしてもいいかしら」
「構わないわよ。今テレビを見ているだけだから」
智子は、洋子の部屋を訪ねることをいつも控えていた。洋子の姉は、別のマンションを仕事場として持っていたが、このマンションでの執筆活動を好んでいるのを知っていたので邪魔してはいけないと思い、近くにいながら、自分から訪ねることはなかった。パーティーに呼ばれた時は、喜んで仲間に入れてもらっていた。姉のアデール華子の友人は、イギリスやスイスから観光旅行に来た人たちが多くて、会話は、英語が使われたが、智子もK-30のおかげで、聞くことができたので、彼らとも仲良くなっていった。それでアデール華子とも洋子以上に気が合うのだった。何しろアラフォー世代で、感覚が同じであったのだ。
母から聞いた、弟の結婚相手について、少し調べた方がいいらしいということを伝え、今日聞いたばかりなので、あまり時間がないけれど明日、弟に連絡して、彼の結婚に対する心構えを聞いてみようと思っているんだと伝えた。





