平成25年4月10日(水)

仲良く熟睡・『タロウ』(右側)が特に甘ったれで、寝る時、どの猫かとくっついている。
(蝦夷錦)という名前の椿・赤、白、斑の三色が咲く、大事な木。
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洋子は、姉の華子さんとの話が済むと、智子に彼女の注意事項を伝えてくれた。
「姉が思うに、あの火事は、私たちが泊まっているものとして、放火されたのではないかというのよ。あの宿泊券は、竹さんからもらったでしょ。竹さんも誰かからもらったものらしいのよ。今思い出したんだけれど、竹さん、あの喫茶店でお茶を買っているのよ。体の弱い息子さんに効くとかで、綾先生に内緒で、この頃あの喫茶店に寄っているみたいなのよ。お茶を買うだけらしいけれど、その時あの宿泊券がくじで当たったとか言っていたようだったわ。それをくれたのよね。もしかしたら、竹さんに当たるように細工されたくじだったかもしれないわね。明日は、朝食を済ませたらすぐ帰って、姉と話しましょう。綾先生と恵美先生が帰っているといいのだけれど。姉が、先生と連絡を取ると言っていたから、その結果も聞きたいし、明日いろいろわかるでしょう。今日はこの辺で寝ましょう」食事はいつの間にか終わっていて、布団の用意も済んでいた。せっかくの旅行だったのに、なんだかこれからの危険が迫ってくる予兆を知らされる始まりのようだと思えた。
「竹さんは、今回自分では知らない内に、宗像女史に取り込まれていますね」と布団に入って、この先のことを考えていた智子の頭に、K-30 の声が響いた。
「竹さんが、我々を殺そうというの?」
「竹さんにはそんな気はないのですが、暗示をかけられているのですよ。旅行を勧めたのは、竹さんでしょう。それも行先まで指定してましたよね。そうするよう



