平成25年4月13日(土) 

 
『しんちゃん』手のひらサイズから育てたのに5歳になって、捕まるのを嫌うようになりました。それでいて、寒いと布団に入ってきます。この模様の猫は、結構人見知りをします。

 
 葉ボタン・いろいろ植えましたが、日当たりが悪くて、あまり大きくなりませんでした。

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 K-30も引っ越しに賛成していた。宗像女史に知られたからには、その場所を変えるしかないという。その上、原宿という同じ駅を利用している現状では、一層危ないということであった。

 今日、淡路島で大きな地震がありました。地域の方々にお見舞い申し上げます。私は、これから娘家族の引っ越しの手伝いがあって、これ以上パソコンに向かえなくなりました。続きは明日に。皆様も天災の襲来にお気をつけてください。

 

 
  

           平成25年4月12日(金) 

 
6年にわたって食事を食べに来ている『チャオ』もう18歳くらい。高齢なので、来ない日があると心配になる。一週間来なかった時、飼い主に元気か聞きに行ったくらい。その家では、『ちゃお』が家に食事に来ていることを知っている。
 
クリスマスローズ・黒味の強い花

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 翌日、朝食が終わってすぐ、帰路に着いた。電車の中では、二人ともほとんど話をしなかった。それぞれ考えることがあったので、話をしてないことに気が付かないくらいであった。このまま洋子の家に行くことになっていた。
 目白で降りて、洋子のマンションに入って二人で大きな息をついた。それに気づいて、お互い苦笑いをした。華子さんが玄関に迎えに来ていて、「大変だったわね。お茶でも飲んでから、情報を交換しましょうか」いつもは楽天的な華子さんが、深刻な顔をしていた。
「お邪魔します。ところで昨日の火事で犠牲者は出ましたか?」と智子は聞かずにはいられなかった。
「女性が四人、救急車で病院に運ばれたみたいで、一酸化炭酸ガスにやられたみたいで、気になるところよ。ガスの後遺症は、なった人でないと、そのつらさは分からないのよ。火事は、漏電らしいと言われているけれど、霊能者のやりそうな放火だわね」華子さんは、心配そうに自分の額をさすっていた。
「お土産の和菓子があるので、美味しいお茶を飲みましょう」洋子が、高尾山の山の上で買った和菓子を出して、一番上等の煎茶を用意している。
「今回の旅は、竹さんしか知らないのよね」と華子は、洋子に聞いていた。
「竹さんは、綾先生に承諾をとったと言っていたけれど、竹さんが言っただけで、本当に綾先生に通じているかはわからないわ。でも、竹さんを疑わなくてはならないことが、いやだわね」
「洗脳とか暗示は、本人の責任ではないから、彼女は道具にすぎないので、竹さんも犠牲者なのよね。竹さんまで達したとなると、あの研究所は、閉じなければならないでしょうね」
「そんなに大変なことなの」と、洋子が聞いた。
「綾さんも油断したのね。恵美先生もいないし、竹さんが、『茶観悌』に出入りしていることに気付かなかったことといい、宗像女史について言うなら、10年くらいは気を付けなければ成らなかったのよ。綾先生には、昨夜の内に連絡したけれど、驚いていたわ。今、北海道でしょう。すぐ戻るにしても明日に間に合うかしら。あなたたちは、もう一日、休む方がいいのかしら、今晩、綾先生から連絡があると思うから、ともこさんは、もうすこしこの部屋にいてね」
「ご迷惑ばかりおかけして、私の存在って、なんなんでしょう。弟の面倒も見ていただいているし、ただ先祖が古いというだけで、皆さんのお勉強の邪魔をしているみたいで、自分が分からなくなりそうです」
「そうよね、まだこういう生活になって5年くらいでしょう。おまけにいつも命を狙われているような怖さに追いかけられているのですもの。霊力の戦いに引き込まれつつあるのよね。綾先生は、この事を気にかけていたのよ」
 その時、ドアのベルが鳴った。華子が応じると、綾先生が訪ねてきた。綾先生が、直接来たわ、と華子は言って、玄関に迎えに行った。綾先生は、同じマンションに住まいを持っているのだから、尋ねるのに支障はなかった。
「みんな元気?」と、綾先生は、子供を心配するような口調で柔らかな表情で話しかけてきた。
「竹さんに、旅行を勧められたんですって、こうゆうことは、今までになくて、私も驚いているんだけれど、竹さんが『茶観悌』のお茶を息子さんに使っているとは気が付かなくてごめんなさいね。竹さんの息子さんは、循環器に支障があって、家の研究室で開発した薬を使っているのだけれど、お茶は、薬ではなく、健康を維持する飲み物として良かれと思って、手を出したのでしょうね。あの研究室は、宗像さんに気付かれたでしょうから、私たちは、出た方がいいわね。もともと大学の研究室だから、中身だけ移せばいいのよ。このマンションの一室を手に入れて、ここで再開しましょうか」
「そうね、このマンションは、広すぎて、よく手放す人が出るのよ。今も、一階の広い部屋が空いているわね。このマンションなら、誰かがバリアを張っていられるから、宗像氏に見つからないわよ」華子も賛成している。
「あの研究室には、竹さんと恵美先生、他に大学の研究者たちを総動員して、すぐ引っ越ししましょう。洋子さんと智子さんは、このマンションで受け取る係りを引き受けてください。たぶん竹さんは、今回の事、気づいてないと思うので、なんとか『茶観悌』のお茶から手を引いてもらいましょう。彼女だけは、普通の人だから、霊に取り込まれていることも気づかないのよ。それはそれで、安心な存在だったのだけれど、しばらく本来の仕事に支障が出るかもしれないわ」と、綾先生は、とても心配そうに言った。華子さんが一番そのことを理解しているようであった。智子は、また今晩K-30に聞いてみようと思うのだった。

 

ペタしてねペタしてねペタしてね

            平成25年4月11日(木) 

 
『まる』ちゃん 南の窓で、外を見ていた。手前の植物は、『ハカラメ・葉から芽』

 
ミモザ
  
                            

「竹さんがどうして宗像女史に取り込まれたと思うの?」と、智子は頭の中で、K-30と会話を始めた。
「竹さんの霊は、そんなに強く無くて、常常は、綾先生に守られています。また、竹さんは、経理や雑務が主で、他の霊能者に狙われるとは思っていなかったので、油断したのですね」
「竹さん自身も油断しましたね。宗像女史が経営するお店に顔を出せば、いつかは捕まってしまいますよ。あそこには、霊力の強い店員が何人も信者を取り込もうと、網を張っているのですから、竹さんも初めは、信者の候補だったのかもしれませんね。長年、綾先生の研究室にいるのですから、知らず知らずに、不思議なオーラを出しているかもしれません。そこに付け込まれたのでしょう」
「まだ、竹さんのせいとは決まっていないでしょう」
「でも、この旅行の企画そのものが、綾先生たちがいない時に行われることになって、それはとても怪しいです」
「そういわれれば、急な話だったわね。それにしても洋子さんが、予定を変えてくれて助かったわね」
「洋子さんは、日本の地霊がついてますから、宗像女史の霊力をより強く感じるのかもしれません。それで、本能が働いて、行き先を変えようと思ったのかもしれません。おまけに竹さんに内緒にしたところ等、よほどのことを感じたのでしょう。私たちが集まって、智子さんのことを相談している時、タケさんの霊は参加してないのです。というか、その力はないのです。だから、竹さんを責めることはできませんね」
「そうなの。霊ってみんなについているということだけれど、力には差があるのね。あなたが強くて助かるわ」
「それがいいかどうかは、一生が済んでみないと分かりませんが、霊も助けあうには、それなりの力が入ります。また、今回のように、綾先生たちが遠くにいらっしゃる時は、力を借りることができません。本体からいつまでも離れていることは、出来ないですから、今日のことは、先生たちが帰ってきてから、どうするか決めることになるでしょう」
「竹さんはどうなるの?」
「竹さんは、先生の友人でもありますから、まず彼女を救うことが配慮されるでしょう」
「良かった。私がらみで、彼女が仕事を辞めさせられるようでは、悪くて、私もこの仕事を続けられないわ。すべては、先生たちが決める事よね」そう言って智子は眠りについた。K-30は、洋子の霊とも話さず、同じく眠りについた。一日中、山歩きをしていた智子が、肉体的に疲れていることが分かっていたので、これ以上のダメージを与えたくなくて、霊として出歩くのを止めたのだった。

                        
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