読書会は『ラインズ』と『糸と痕跡』 | 小林一郎と歩く「ガード下」と「横丁」

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読書会は『ラインズ』と『糸と痕跡』


今月の読書会は、7月、9月(8月は夏休み)に続いて、ティム・インゴルドの『ラインズ―線の文化史』(左右社)と、9月に取り上げたカルロ・ギンズブルグ『糸と痕跡』(みすず書房)を引き続き取り上げます。小生は先月、参加できなかったので昨日、図書館で『糸と痕跡』を借りてきました。
大学図書館の資料によると、「真実の歴史を物語ることはいかにして可能か。フィクションと真実のあいだにある、偽って真実であると見せかけている歴史的素材を丹念に解きほぐす全6編」ということで、構成は
  1‐1 描写と引用
  1‐2 パリ、一六四七年―作り話と歴史についてのある対話
  2‐1 寛容と交易―アウエルバッハ、ヴォルテールを読む
  2‐2 冷厳な真実―歴史家たちへのスタンダールの挑戦
  3‐1 細部、大写し、ミクロ分析―ジークフリート・クラカウアーのある本に寄せて
  3‐2 ミクロストリア―彼女についてわたしの知っている二、三のこと
だそうです。
先月、読書会でどのような話が進められたのか分かりませんが、
今回、インゴルドのスカンジナビア先住民調査論文(抜粋)の紹介のほか、マシュー・フレデリックの『建築デザイン101のアイデア』の原書(英語版)を持ち込み、話を深めたい、とのことだそうです。ボクの家族は毎月深夜に帰ってくる単なる飲み会、としか思ってくれていないんですが……。