住まいと部屋を読み解く
友の、という書き出しだと、ファンの方に失礼になると思いますので、知人の柏木博さんがこのほど上梓した『日記で読む文豪の部屋』(白水社)を購入して読み始めました。これは、ボクらの読書会のテクストに取り上げるから、というより、タイトルを見たとき、や~、この企画、ボクも書きたかった、と思うと同時にこれは是非とも読もう、と思った書籍です。
中身は、家を持ちながらも「都市そのものをまるで住まいに」した荷風と、借家住まいで書画骨董を熱心に集め、モノを所有した漱石、何もない一部屋の片隅に机一つを置き、その机を置くことによってその空間の所有者となった(「机が置かれると、部屋は机の所有者の空間になる」)という啄木――というように作家の住まいと部屋を読み解いています。皆さん、是非、読んでみてください。