ガラスが森を禿げ山にした!?
[ガラス]
現在、ガラスの種類は、主成分となる物質名を付けたガラスが数限りなく(?)ありますが、古代から産業革命直前までつくられていたのが、「カリガラス」と呼ばれるもの。これは、木を燃やし、そこから出た灰とケイ素を含んだ砂を混ぜ、熱してガラス質を抽出させ、固化したもの。
木はどんな木がいいかというと、カリウムを含んだ木がいい、というかカリウムが欲しいので、ブナの木が人気。ということで、ガラス職人たちは、ブナ林を焼き尽くすまで焼き、山が裸になってしまうと、一族揃って移動する、といわれていました。
一族揃って、というのは、言葉でいえば製造法は簡単ですが、実際にはさまざまな秘伝とノウハウがあり、門外不出。なので、結婚も、そのガラス職人集団のなか、つまり一族の中で行われたと伝えられています。
ちなみに、ケイ素、というのはSi。シリコン。そう、シリコンバレーのシリコンでもあり、胸の中に入れて膨らませるのもシリコン。ガラス製造もシリコンでした。某、ガラスメーカーに取材に行ったところ、そのシリコンが大きなドラム缶に一杯! という経験がありました。こりゃ一体いくら? と想像を膨らませましたが、冷静になれば純度が違いました。まあ、そうでしょうね。
こういうと、ガラス製造が山を禿げ山にしたことになりますが、西洋の煉瓦製造も、焼成する際、木材が必要でした。煉瓦造りの文化といえども、木材は必要。ということで、次々と山から樹木が消えていった、というガラスと煉瓦の歴史が西洋にはあります。