掘っ立て小屋って?
[掘っ立て小屋]
掘っ立て小屋というのは掘っ立て柱で組んだ建物のことです。
で、掘っ立て柱って?
掘っ立て柱とは、材木の端(はし)を直接地中に埋め込んだ柱のこと。これ、結構、珍しいこと。というのは、だいたい柱というのは石なりなんなり、地盤の上に据えるのが普通で、柱自体を地中に埋める、なんてことはあまりしません。直接地面に接せさせると早く腐食してしまいます。
ところが、柱を埋めると、有利なことが出現します。柱自体が自立、すなわち、支えなしで一人で立っていられるようになるんです。こりゃ当たり前。砂山の棒倒しのようなものです。これなら、梁と組み合わせながら木組みをしていく苦労が解消される、ということになります。
古代の住居跡にある穴は、この掘っ立て柱の跡で、この跡をたどることで、その上に立ちあがっていた住居の大きさ、ボリュームも類推できる、という優れものです。
この掘っ立ての発想は農耕と自ら家を建てるということから。
で、柱をどのくらい深く地中に埋めるかっていうと、だいたい柱の長さの1/5~1/4程度。随分と深く埋め立てたものですね。
この掘っ立て柱で造りあげた著名な建築物といえば伊勢の皇大神宮。式年遷宮で20年に一度建て替えることになっている(今年はその年?)そうですが、掘っ立てのため、柱が腐食し、これくらいが、建て替えの目安かな、と思われます。
ちなみに、出雲大社は国宝とともに重文指定されていますが、伊勢神宮の皇大神宮はこの式年遷宮という建て替えがあるため重文に指定されていません。というのも一口知識かも。