関東大震災で倒れた建物と残った建物 | 小林一郎と歩く「ガード下」と「横丁」

小林一郎と歩く「ガード下」と「横丁」

「ガード下学会」「横丁・小径学会」活動の報告および、予定などをお知らせします。

関東大震災で倒れた建物と残った建物

関東大震災の際、地盤の強い本郷台地では建物が無事に残ったといわれます。
東大の前、本郷通りを渡ったところが旧森川町。ここでの建物は無事。ところが、その隣町の西片では、崩れ落ちた家が結構あり、さらに本郷台地を下った旧柳町では全壊。ここが谷の底です。しかし、その上、伝通院の裏は無事でした。
これらは、どういうことを意味するかというと、本郷台地とか伝通院の台地というような大まかなエリアではなく、ほんの数百メートルの間で地質が大きく変わり、建物の倒壊はその変わった地質に大きく左右された、ということです。
これらをさらに詳しく見ていくと、この地質による影響は木造について当てはまっていましたが、鉄筋コンクリート(RC)造りにおいては、地盤の強弱による差は見出せませんでした。
そこで、木造家屋について、さらに詳しく見ると、丸太が乗る程度の石を地面に置き、その上に束を立てて家を乗せるという、点で支えるタイプの木造家屋が多く倒壊したことが判り、ベタ基礎というように線で支えるタイプの家は持ちこたえていたました。(現在の木造家屋は布基礎やベタ基礎の上に乗っています)
ということで、関東大震災後、政府は鉄筋コンクリート造りを推奨したんですが、政府が無償で建ててくれるわけではないので、普及の度合いは皆さん街で見るとおり。ちなみに、わが家も寒い寒~い木造です(トホッ!)