失われた近代建築/京成線最後のガード下建築(夜は飲み屋と化すラーメン店) | 小林一郎と歩く「ガード下」と「横丁」

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消えていった建築は、建築雑誌に載るような著名な建物だけではありません。普段、ボクたちが立ち寄る喫茶店やラーメン店、画廊など、建築雑誌とは無縁だった建築物も消えていっています。

今日、紹介するのはその一つ。京成線のガード下で都内最後の一軒として残っていた西日暮里のラーメン店です。

ラーメン店自体は創業40年、ということでしたので、千代田線が敷設され、JR山手線にも千代田線に連絡する西日暮里駅が誕生し、この付近が商業地化された際、京成のガード下に出店したものと考えられますが、隣は鉄橋。電車が通過するたび、グォーッという轟音とともに、振動が伝わり、ガタゴトガタゴト――と鉄橋の上を通過する騒音で客同士の話し声が消えるラーメン店でした。

これは、まさにガード下のイメージそのものですが、でも意外とこうした店はすくないもの。なぜかというと、鉄筋コンクリートで架けられた橋の隣だとこれほど騒音はしないものだからです。

このガード下らしいガード下のラーメン店も去年の秋、撤退し、京成のガード下は今、耐震補強が進められています。あのオジサン、補強後に帰ってこられるのかな……。



小林一郎と歩く「ガード下」と「横丁」-京成西日暮里付近のガード下ラーメン店