編集者の目

最近、こんな本をつくりましたビックリマーク


走る男になりなさい (本田直之)

オスカー・ワイルドに学ぶ人生の教訓 (グレース宮田)
だから、新書を読みなさい (奥野宣之)

起きてから寝るまでの魔法の質問 (マツダミヒロ)
あたりまえのことをバカになってちゃんとやる (小宮一慶)

体温を上げると健康になる (齋藤真嗣)


かわいい部下が、こんな本をつくってくれましたビックリマーク

難病東大生 (内藤佐和子)


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お酒とベストセラー

ベストセラーの企画が立ち上がるのは
じつは飲んでいる席で、
というのは案外多い。

自分が手がけた本を思い起こすと、
最初に10万部売れた本も、
その次に10万部売れた本も、
酒席がきっかけとなって生まれたものだ。

というわけで
僕のように飲めない人間であっても
酒席の機会とあらば頻繁に出かけていく。
(ただ単に楽しいからでもあるが)



今日の酒席ではちょっとした種まきができた。

来年、収穫ができるようにしたいものだ。

言葉の力

編集者に必要とされる企画力、編集力、交渉力。

それらは突き詰めて考えると
結局、「言葉を使いこなす力」ではないか。

経験を積み重ねるにしたがって
そんなふうに考えるようになってきた。

タイトルをつける力は
その最たるもの。

帯のコピーを書く力も、
見出しをつける力も
原稿をリライトし、最終形に仕上げる力も
すべてがそうだ。

「言葉を使いこなす力」なくして、
決していい仕事はできない、と思う。

「神は細部に宿る」とはよくいわれる言葉だが、
言葉を磨き上げることに喜びを見出せる人は、
編集の仕事に向いているといえる。

著者を口説けるかどうかも、
言葉の力にかかっている。

「あなたの本をつくりたい」という気持ちを伝える言葉は
おそらく星の数ほどあるだろう。

偉そうに書いてしまったが、
はっきりいって自分だって、まだまだだ。

だから、
言葉を使いこなす力をつけるために
「言葉の筋トレ」をやっている。

余談だが、
『病気にならない生き方』 の著者、
新谷弘実先生は73歳のいまなお
毎晩、寝る前に新しい英単語を覚えることにしていると
おっしゃっていた。

自分もそんなふうに生きたいものだ。

編集技術講座

日本編集制作協会が主催する編集技術講座で、
今日は講師を務めてきました。

演題は
「読者をひきつけるタイトル、見出しのつけ方、売れる本づくりの手法」。

2時間も話がもつかどうか心配でしたが、
あっという間に時間が過ぎ、
なんとか無事に終えることができました。


売れた本の後講釈はできますが、
本音をいえば、「売れる本づくりの手法」なんて、
こっちが教えてほしいくらいです。

とはいえ、こういう機会があると、
ふだん考えないことを考えることができるので、
都合さえつけば、依頼を受けるようにしています。

おかげさまで
ぼんやりと考えていたことが
かなり整理できたように思います。

というわけでいちばんトくしたのは
間違いなく私でしょう。
「見出しをつけるコツ15箇条」なんてものまで、
即席で編み出すことができました!


今度、披露しますね。

運が運ばれてくる瞬間2

あのつんく♂さんが
自分が手がけた本を読んでくれていた……。

小躍りしたくなるくらい、うれしかった。
と同時に、つんく♂さんの本を
無性につくりたくなった。

つんく♂さんが公演を観に来るとしたら
初日のはずだ。
そう見当をつけた。

でも、来なかったらどうしよう。
そうだ、花を贈っておこう。
そうすれば、あの花を贈ってきた見知らぬ人は誰か
ということになるかもしれない。

僭越であることは承知のうえで、
社長の名前ではなく、
自分の名前で花を贈ることにした。
会ったこともない人にそんなことをしたのは
あとにも先にもない。

公演当日、祈るような気持ちで
芝居小屋に出かけていくと、
幕が開ける直前、
つんく♂さんが客席後方にやってきた。

事前にスタッフの方に、
つんく♂さんに挨拶したいと話をしておいたおかげで、
つかつかと駆け寄ると、
スタッフの方が紹介してくれた。

『病気にならない生き方』を読んでくださったお礼を言い、
ちょうどその日の朝、見本が出来上がった
『病気にならない生き方2実践編』を
謹呈することができた。
そして、思い切って「告白」してみた……。



こうして書いてみると、なんてことはないのかもしれないが、
自分はつくづく運がいいと思う。

ちょっとした運が
時折、ひょっこり運ばれてくる。


『一番になる人』 というつんく♂さんの本は
こんなことがきっかけとなって生まれた本です。

運が運ばれてくる瞬間

編集者の仕事はよく恋愛にたとえらる。

著者を口説くという表現も、ごくふつうに使われる言葉だ。

憧れの「あの人」の本をつくろうと思ったそのときから、
実際に依頼のために会えるまで、
その人がビッグであればあるほど、簡単ではない。

そこをどうやって突破するか……。
これを考えるのが好きな人は
間違いなく編集者に向いている。


じつをいうと、僕自身、
著者を口説くのは決して得意というわけではない。

それでもなんとか編集者の仕事をやってこれたのは、
ただただ「運」に恵まれていたからに尽きる。

つんく♂さんとの出会いも
一本の電話から始まった。


「タカトモさん、TNXという会社から電話ですよ」

受話器をとると女性の声が聞こえた。

「もしもし、つんく♂の会社の者ですが」

え、つんく♂って、あのつんく♂さん?

「今度、つんく♂が芝居をプロデュースするんですが、
おたくで出版している『病気にならない生き方』という本から
台詞として使いたい言葉があると、
つんく♂が申しているのです」

断る理由はない。
即座にオーケーですと伝えると、
公演の招待券を送るので、
ぜひ観に来てくださいとのこと。

これはチャンスかもしれない。
そんな思いが胸をよぎった。

(つづく)