“ブレザオラ”初体験。 | デジタル編集者は今日も夜更かし。

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bresaola

世界一予約が取りにくいといわれるスペインのレストラン“EL BULLI” (エル・ブジ)の予約が取れたからと、突然一週間休んだ前科のある上司が、夏休みをガッツリとって、再びヨーロッパに旅立った。

グルメな彼のお土産は、ブレザオラ【bresaola】。
イタリア北部のLombardia[ロンバルディア]州の特産品で、牛の腿肉や腰肉など脂肪の少ない部分を使った半生の塩漬け干し肉。ボクにとっては初体験の味だ。

貴重なお土産なので、パクつく前にちょっと調べてみた。

地元商工会議所の特産品自慢のページには、
オリーブオイルと塩、胡椒、チーズなどを付けて食べる、とある。
鹿肉を使って作る“ブレザオラ・ディ・チェルヴォ(Bresaola di. Cervo)”と言う種類もあるらしい。

なるほど、と思いつつ、イタリアレストランのメニューから、より美味しく食べる方法を探る。
ちなみに日本では、まだ一般に定着した食材ではないようで、生ハムの種類に入れているところが多い。現地の扱いや、食材輸入業者、食材事典では、ほぼ乾燥肉やサラミの仲間に入る。
基本的には、前菜=antipastoで供されるようで、たとえば、こんな感じ。

・牛もも肉の自家製ブレザオラ:ロビオラチーズのクレーマと共にサマートリュフとブロッコリーを添えて
・黒毛和牛の自家製ブレザオーラ(牛肉の塩漬け生ハム)のザクロ添え:野生種ルッコラと削り出しのパルメザンチーズと共に…
・ブレサオラ(牛生ハム)とリコッタチーズのファルシー
・ブレザオーラのカルパッチョ仕立て:牛肉のイタリア風生ハムブレザオーラをカルパッチョ風にオリーブオイル・ブラックペッパー・レモンのソースで、召し上がっていただきます。日本でも当店の他では、数店しかお出ししていません。ブレザオーラの香りとソースのサッパリ感を。
・ブレザオーラとルーコラのロール巻き
・自家製ブレザオーラとリコッタチーズのサラダ
・ブレザオラ、ズッキーニとたまねぎのスライスとともに
・プロシュット・クルード(生ハム)より脂の少ないBresaola(ブレザオラ)をズッキーニと玉ねぎのスライスの上にのせ、レモンとオリーブオイルで味つけ、とさっぱりした一品。

早く食べてみたかったので、とりあえず冷蔵庫にあったルッコラをたっぷり巻いて、少々のマヨネーズを付けて試してみた。
美味い!
しっとりとしているので、確かに生ハムに近い食感だけど、塩漬け肉のしっかり感がルッコラによく合う。匂いと味には少し癖があるが、やめられない、止まらない。他の食べ方を試してみることもなく、あっという間にペロリと完食してしまった。

どうやら一部の輸入食材店では、直輸入ものかどうかは不明だが、ブレザオラが手にはいるらしい。食したのちに上記メニューから想像すると、レモンなど酸味のある果汁を加えるとさらに美味くなる予感。近いうちに探し出してトライをしてみよう。

滅多に出会えない食べ物に惚れ込むと、あとがしんどい。
かつてグラビア誌の担当をしていた時代に、ロケで行く南の島の朝食でいつも食べていた“ポチギソーセージ”というジューシーでスパイシーなソーセージがある。大好物だったのだが、探しても探しても、いまだに日本では見つけられない。沖縄や南九州では国産のポチギソーセージを普通に売っていることを知り、何種類か取り寄せてみたけど、これが違う。どれもサラミに近いソーセージで、ボクの知っているジューシーさが足りない。どちらかといえばB級食材のポチギソーセージだからかもしれないと思いつつ、いまだに探し続ける。

世界には、まだまだ知らない美味いものがたくさんあるはずだが、さあて、それを知ることが幸せなのかどうか。
たとえば我が上司に、人生2度目の“EL BULLI”ディナーはあるのだろうか。
…悔しいけどありそうだな、やっぱり。その時は、お土産に期待しよ。