傘を持って歩くのがめんどくさい。
朝から降っていれば諦めもつくが、午後の降雨確率が70%程度ではたいてい持って行かない。折りたたみ傘ならバッグにも入るけど、律儀な準備周到さがどうにも小心な気がして性に合わない。
そこでボクは、会社の置き傘をあてにして4本の傘をローテーションしているのだが、朝降って午後晴れる、朝晴れているのに帰宅時には降っている、と、うまい具合に周りはしない。当然、いつかはどちらかに偏る。横断歩道の黄色い旗ならまとめて移動できるが、置き傘はそう簡単ではない。
でもじつは、4本の傘のうち、決して置き傘にはしないお気に入りの傘が一本。数年間探し続けて、一昨年、新宿の伊勢丹で見つけた。
探していたのは、とにかく細い傘。しっかりと大きくて、巻いたときにとにかく細い傘が欲しかった。
売り場で、イチバン細い傘はどれですか?と聞いて、この傘に会えた。
傘のブランドなんてまったく知らないのだが、英国紳士御用達、1860年から続くR.J.Royal & Sons社製の“FOX Umbrella”と店員は誇らしげに説明してくれた。500円のビニール傘に比べればベラボーに高価だけれど、ボクは即決、即購入。
それほど苦労をしなくても、自然にピシッと細く巻ける。ほとんど柄の部分と同じ太さ。とてもスマートなフォルムで、美しい。持って歩いてもバランスが良くて、長いのにじゃまな感じがしない。もちろん開いたときもブルーのピンストライプが上品で、傘として完璧なのだ。
ところが購入したときに、伊勢丹の店員さんが一言、「あの…この傘は、土砂降りの時にはささない方が…。少し漏ります」。英国の霧雨仕様なので、日本の風土にはあまり向かないのだとか。どうりで、なかなか出会えなかったわけだ。「それでも、よろしいでしょうか?」と聞かれたが、当然、承知で購入した。実際に使っていて、雨が漏ってきた経験はいまだにないが、それはそれでちょっと残念だったりもする。
玄関の傘立ては、陶製の一般的なタイプから、キューブ型の小さなものに今年買い換えた。これは14センチ角の小さなスペースに、大人用の傘が9本安定して立てておくことができる。朝の時間のないときに、持って出る傘を選ぶのにも探しやすく取りやすい。ホワイトを選んだが、この“CUBE CASA KEEPER” にはポップな色が揃っていて、梅雨の玄関が楽しくなる。
他にも探し続けている“雨グッズ”がある。
それは、雨靴。Gパンやチノパンにも似合う、男性用のクールでキュートな雨靴はないだろうか。靴のなかでソックスが濡れているのは最悪な気分。女性用だと、短靴、長靴とも様々なバリーエーションが見つかるのだけれど。
もしそんな雨靴に出会えたら、気分良く梅雨を乗り切れるのに。