雨に濡れて、歌いたい。 | デジタル編集者は今日も夜更かし。

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もし雑誌をやっていたら記事にしたかもしれない様々なネタを、ジャンルにこだわらずコラム風に書いてみる。アナログ志向のデジタル編集者は、相も変わらずジタバタと24時間営業中!

Hydrangea

東京も梅雨入り目前のカウントダウン。

田んぼのある地方なら待ちこがれる恵みの季節。
都市生活者には不要だけれど、それでも空梅雨には水不足の憂き目にもあう。
日本の四季のなかに組み込まれたこの雨期を回避できないなら、イヤな季節と嘆く前に、楽しみを見つければいい。

アマガエエルやカタツムリのように雨そのものが楽しくなればいいのだが。

たとえば、差したくなるような傘を今のうちに用意する。履きたくなるような長靴を手に入れる。
きっと、それだけで最初のひと雨が待ち遠しい。

たとえば、映画『雨に唄えば』(1952年)を見れば、きっと、雨の中で歌いたくなる。
成就しつつある恋の喜びを押さえきれずに、びしょ濡れになるのもかまわずジーン・ケリーが思わず歌い踊る主題歌“Singin' in the Rain”♪。見た者もまた、踊りだしたくなる幸せなシーンだ。

5月はカーネーションの花束を飾った近所のアパートのプレートのディスプレイ を、シルクフラワーの紫陽花に変えた。花の季節は少しずれるが、同じブルーの朝顔を添えて。

以前はなんの興味も持てなかった紫陽花の美しさに気がついて、ボクは、少しだけ梅雨が楽しみになっている。
通勤電車の車窓から見える紫陽花は、週毎に、天気毎に色が変化して飽きない。陽光のなかで見る花の色の鮮やかさ、雨に濡れた葉の瑞々しさ。
イチバン好きなのは、雨上がりの日射しに照らされて光るブルーの群生。
紫陽花の原産国は、日本。酸性土壌の日本に元からあったのは、写真のようなブルーの紫陽花だ。アルカリ土壌が多い欧州に渡り、ピンク系や花弁の大きなタイプに改良されたという。元来、日本の四季から生まれた梅雨の花だ。

晴れの日ばかりじゃつまらない。適当に雨が降って、絶妙のタイミングで晴れる日があって、その後にくる夏の日を待てば気分も次第に盛り上がる。ギンギラの夏は待ち遠しいけれど、梅雨もまた、悪くない。