肌に合う文章というのがある。
それは書き手の文体そのものなので、小説の出来不出来とかテーマには直接関係がない。作品よりも、作家に依存する。
肌に合う文章で綴られた小説は、ほとんどエクスタシーだ。
リズムや、言い回し、比喩などがストーリーと気持ちよく絡みながら展開すると、先を読みたい、でも、この心地よさを終わらせたくないというジレンマを感じながらも、結局は欲望に負けあっという間に読了してしまう。
今のところボクの肌に合うのは、樋口有介と村上龍、石田衣良、そして、本多孝好とあと数人。もちろん好きな小説家に重なるが、好きな小説家のすべてがエクスタシーを与えてくれるわけではない。
小説が面白いかどうかを他人に伝える時には、この“肌に合う”かどうかは考慮できない。異性の好みが千差万別であるように、ボクにとっての本選びで重要となるこの要素は、書評、文芸批評では意味を成さないのだ。美人かそうでないか、イケメンかそうでないかは、多少の差はあるにしても共通の認識を得ることができるが、好き嫌いは千差万別なのと似ている。
肌に合う文章を書く作家の出版されている作品は、ほぼすべて読んでしまって、文庫化されたらまた購入したり、再読したりを繰り返している。
この『Fine days-恋愛小説』は、そんななかで、現在出版されている最後の未読作品だった。
あ~あ、読んじゃった。
短編集で、ちょっと不思議な恋愛小説が4編。最初のページから気持ちよく読み進み、最後の作品“シェード”で、泣かされた。
気持ちよかった(^.^)
Fine days-恋愛小説/本多孝好
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4396632223/ideabowl-22/
■TB■
乙女の脳内大公開/kinako日和
http://blog.goo.ne.jp/happymania80
読後感が、少しだけ似ていたので。
忘れられぬ風景を求めて
http://voyage.exblog.jp/1557696
hrnhnkさんに、もっともっと本多孝好を好きになって欲しかったのでTB。