年末の新聞の特集などから、2004年に話題になった本、あるいは、書店員オススメの本等々を片っ端からアマゾンで注文して、片っ端から読んでみた。
自分だけで探していると、どうしても同傾向、同じ作家ばかりを選択しがちで、お馴染みさんの心地よさ、というか。
たまにはグルメ本を開いて、プロの選択眼に委ねてみようかという真摯な態度なのだ。
『野ブタ。をプロデュース』なんてのは、まさに良い出会いだったのだけれど、この『袋小路の男』には、困った、困った。
かつて芥川賞候補にもなった作家の、第30回川端康成文学賞受賞作と、その他2編を収録した短編集。
「<袋小路の男>は純愛物語です。多くの作家が書こうとして、なかなか書けなかったテーマを、絲山秋子は達成しました」小川国夫氏という選評とか、“指一本触れないまま、「あなた」を想い続けた12年間。”とか、ちょっと惹かれるでしょ?
Googleで検索してみるとかなりディープな支持読者が多いようだし、う~ん、ブログで取り上げるのは止めようかな…とも思ったんだけど、著者プロフィールの最後に、「いま最も注目される新鋭作家である。」とあったのでやはり無視することができなかった。
でも、困った。面白かったけど、でも、この小説に対してボクは何を書けばいいのだろう? 掲示板の書き込みや、ブログ、書評を読んでみると“共感”が多いんだけど…。気持ちは分かるけど、でもね、って感じかな。
こういう人たちもいるだろうし、こういう人たちを小説にする人もいて、それを評価する人もいる。たぶん、そういう人とボクはいろんなところでクロスしているし、これからもクロスしていくだろうけど、決してシンクロはしない。そんな異質な読後感でした。
同様の意味で、著者・自作というホームページも楽しめました。日記があり、自作の絵があり、写真があり。面白かったけど、たぶんボクはブックマークはしない。
評価して、尊重はするけど、ね。
下世話なボクは、『袋小路の男』より、大沢在昌氏の短編『ゆきどまりの女』の方が、圧倒的に好き(^.^) と、そういうことですね。
袋小路の男/絲山 秋子
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『ゆきどまりの女』(『眠りの家』角川文庫収録)/大沢在昌
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4041671051/ideabowl-22