作家は作品がすべてだと思っているので、プライベートなんかにそんなに興味はないのだけれど、あの中村紘子さんと結婚した庄司薫クンと、この原寮氏だけは特別なのだ。薫クンは小説を書かなくなり、原氏の前作『さらば長き眠り』は95年。その後、掌編やエッセイはあったけど…のとんとご無沙汰。
原さん、いままでどこで何をしていたの?
探偵沢﨑氏を、ボクらはなんと9年以上も待ち続けたことになる。
小説家でなくても、一度表舞台に立った人が人前から姿を消して再び姿を現すとき、ブランク以前の舞台で勝負をするのは勇気がいるんじゃないのかな。
原寮の場合は、沢﨑探偵も期待通りのハードボイルドで、やはりボクの理解を超えたガマンと価値観で生きていたので安心したけど。
うん?もしかしたら本人にとってはブランクなんかじゃなかったのかな、と考えてみる。ボクが知らないだけで書くことは続けていたのかも知れないし、ペンを持たなくても構想を練っていたのかも知れない。
そりゃそうだ、ボクは、原氏のプライベートは何も知らないのだ。たとえば、上司の休日なんか想像もつかないし、仕事上の知り合いの恋愛事情もまったく分からん。もしかしたら、そっちに本当の彼らがいるかも知れないのにね。
でもやっぱりボクにとって、上司の休日の顔よりは会社での姿勢が大事、シェフは支持政党よりも料理の腕をとるし、女優はその性格よりも美しさと演技力を見たい。
だから原寮に期待するのは、次の沢﨑探偵だな。あと書きには次作を「短時間で書くこと」を約束しているし、もうこんなに待たされることはないよね? そんなボクだって、9年も放っておかれたら浮気してるし、原寮の小説だけを待って悶々としているわけではないけどね。
愚か者死すべし/原寮
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■TB■
分度・推譲日記
http://liontaro.ameblo.jp/
*高校地理・公民の先生のブログからTBをいただいた。ボクと真逆ともいえる生き方・感じ方をされていて、ウムム、ちょっと面白い。