2024(令和6)年5月16日(木)18:22、
父、逝去。
85歳。
家族と実弟に囲まれて、静かに眠るように。
いろいろ面倒くさい俺様昭和頑固おやじではあったが、
いるのといないのとでは、やはり違う。
亡くなってから葬儀まで4日もかかった。
葬儀場が順番待ち(それだけ葬儀が多いということだ)、
加えて友引も入ったものだから、
葬儀は20日になった。
それまでドライアイスでは費用がかさみ過ぎるので、
葬儀会社からの提案でエンバーミングを施す。
やってみてわかったが、
これは、いいかもしれない。
父の顔はとても血色がよく、きれいに整えられてきた。
気のせいか、少しふくらした顔つきになっていた。
最期くらいは、きちんとした方がいいだろう。
無宗教の家族葬、身内だけでセレモニーは行ったが、
なにせ親戚が多いので、親戚だらけになった。
父らしい、我が家らしいものになった。
これは父に褒めてもらえるはずだ。
葬儀に費用がかかるのは覚悟していたが、
これは、なかなかヘビーなものだ。
両親が互助会に入っていたので、それで結構補填はできた。
葬儀後、おいらもその会員にさっそく入会した。
会員か非会員かで、かなり費用に差がある。
葬儀が終わればすべて終了というわけにはいかない。
各種公的機関や金融機関の手続きがある。
これが…かなり大変。
用意しなくてはいけない書類は山ほどあるし、
窓口は平日しか開いていないものだから、
どこかで仕事を休むか早退などをしないと、
全く手続きができない。
今も、あれこれ進行中だ。
あの複雑や手続きと書類の山は、
高齢の母では対処ができない。
世の中、本当に年寄りに不便にできている。
父が亡くなって「悲しい」「さみしい」という気持ちは当然あるのだが、
手続きに追われて、なんだか実感が全くわかないのも事実。
よく、身内が亡くなった人に、
「そろそろ落ちついた?」と声をかけることがあるが、
これは、半年、1年後に言うべきセリフだな、と
当事者として思う。
したっけ。