湊かなえ「白ゆき姫殺人事件」。
湊かなえ得意の、モノローグつづり。
あっちこっちから、
てんでんバラバラに情報が集まって、
気づいたら、どんどん中心部に集まっている。
小説としてのおもしろさはもちろんだが、
本の「つくり方」がおもしろい。
本編の小説とは別に、
Twitterみたいなチャットがあり、
雑誌の記事があり、
読む方は、少々めんどうくさいのだが、
これが、効いている。
これって、
作家本人だけが考えたものではないはずだ。
原案は作家かもしれないけど、
編集者が、商品=本になった時に、
どうなるか、どう読めるか、読者にはどう受け止められるか、
よく考えたなぁ…と思う。
でも、おいらみたいに、
わくわくしながら楽しんで読む読者が、
ほかにもたくさんいるだろうから、
編集者としては、してやったり…てなところだろう。
やっぱ、編集って仕事は楽しいなー。
したっけ。