弊社は、企業の営業のコンサルティングとアウトソーシングを同時に行うという会社です。
このコンサルティングとアウトソーシングを同時に提供し、喜んでいただけるケースの一つが会社の創業期や新規事業の立ち上げ期です。
創業期は特にそうですが、営業に関してノウハウもなければリソースも無い。
それを一箇所、ワンストップでやってくれるということで好評を頂いています。
といった、セールストークはさておき、このような経緯から事業責任者がどのように立居振舞うと事業の立ち上げがスピーディーかということに関しては、一定の知見がありますので、本日はそれを紹介します。
タイトルに、事業責任者が一番大事にすべき経営資源とは?と書きました。
その答えは、”事業責任者自身の時間”です。
「なんだよ、そんなことかよ」と思われる方がいらっしゃるかと思いますが、結構その本質を理解している人は少ないと思っています。
経営資源というと、ヒト、モノ、カネとよく言われますが、ヒト・モノ・カネのポイントは、これらを投資してリターンを得ることが目的です。
つまり、
・ヒトをどの事業にどの職種で何人投入するか
・カネをどこにどれだけ掛けるのか
・モノをどの市場に向けて売り出すのか
このように、投入の仕方を決断して初めて経営資源は価値が生まれるのであり、そのリターンが最大化される投入の仕方を日夜事業責任者は考えるわけです。
話を戻して、事業責任者が一番大事にすべき経営資源は、事業責任者自身の時間と言いました。
経営資源とは、リターンを得るための原資です。
つまり、「自分の時間の使い方はリターン(売上)が最大になる使い方なのか」をいかに強くいつも意識できているかが勝負の分かれ目となるということです。
こんな創業者、事業責任者、結構います。
・一日中、アイディアを考えてた。
・一日中、アタックリストを作ってた。
・一日中、企画書を作ってた。
などなど。
「良いじゃん、それも大事じゃん。」という意見もあるかと思います。
ですが、ポイントは「自分の時間の使い方はリターン(売上)が最大になる使い方なのか」です。
本来、あるべき創業者、事業責任者の時間の使い方、それは、営業活動最優先です。
具体的には、日中の人と出会える時間帯に何人の人に出会えるのか、これを徹底的に意識しているかしていないかで事業が立ち上がるかどうかが大きく変わってきます。
必死に、テレアポ、メール送信、ビラ配り、飛び込み営業、呼び込み、ポスティングなどなど。
とにもかくにも顧客となってくれる可能性がある方に出会わないことには会社、事業はスタートしていきません。
太陽が昇っている間(飲食業は逆に夜だったりしますが)、そのような活動を最優先出来るかが勝負の分かれ目なのです。
イーロン・マスク氏など、著名な事業家の多くがハードワークを進めています。
成功したかったら長く働けと。
ただ、どれだけ長く働いても、全く人と出会わないまま長く働いてもその事業は成功しないでしょう。
日中、徹底的に営業活動をし、それ以外のやらねばならないことを夜に回す、その結果として、長く働くことになった人が成功するのです。
トップは後ろでドンと構えておくべし。
こんな話もあります。
最後に、この話との整合性を紹介すると、戦局を一気に変えられる力のある武将が手駒に揃って初めてドンと構えるべし、です。
創業期や事業立ち上げ期は、ほぼ間違いなく創業者、事業部長が一番優秀なはずです。
そんな優秀な兵力が後ろに引っ込んでたら、前線は疲弊するばかりです。
大将が前線にいなくても勝ち戦が出来るようになった時、そんな時が来ればそこには猛将が育っているはずです。
そんな猛将が育った時に初めて、大本営に引っ込み、どこにどの猛将を配置するか考え抜く体制にしましょう。自分が前線にいるより、正しく部隊を配置することであがる戦果のほうが大きくなったときです。
ただ、私が見てきたり、私の実体験では、そのような体制になるには最短でも2年はかかると思います。
辛いんで早く前線を誰かに任せたい気持ちは常に去来します。勝ち戦ではなく、戦力拮抗くらいで後ろに引きたくなります。
でも、ダメです。
圧倒的な勝ち戦、そして、自分が引いて初めて少しの勝ち戦という戦力状況になって初めて、ドンと構えられるのです。
最初からそのようなメンバーがいて良かった!と思った方・・・大将の座を奪われることも多々ありますので注意してください。
文字にするとすごく当たり前のように思えるかもしれません。
ですが、社内資料作成に半日使った。午前中に競合調査でネット見てた。オープン後にお客さんが少ないから新メニューを考えてた。こんな方結構います。
うまくいく事業とそうでない事業。違いはほんの些細なことだと思います。
それが伝わりましたら幸いです。