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年齢は10進法で考えるべからず

●●●CLEAN&GREEN CAMBODIA
JICA短期ボランティアとして2014年1月からカンボジア観光省・NCCAに赴任中。カンボジアを含めアジアの廃棄物管理行政・3R推進政策を中心にレポートしてまいります。

とある外国の非営利団体からミリオンドル規模のプラスチックごみ減量プロジェクトなるものが、配属先のNCCAに提案されたようだ。それも、外国政府の承認済みのプロジェクト。

ちょうど1週間前だったか、パートナーが、「今○○のプロジェクトマネージャーと打ち合わせがあって、すごいビッグなプロジェクトが動き出しそうだ」と、その提案書を見せてくれた。

提案書をざっと見て、日本の技術協力プロジェクトのような支援内容だと察せられた。つまり、「複数分野からの専門家チーム」×「必要機材・資材費」×「支援先人材の教育」がセットになっていたのだ。こうした大規模なプロジェクトが提案される際の事前評価も、すでに実行済み、あとは途上国側の関係政府のコンセンサスを得るのみといった段階と思われた。一方的な支援ではなく、カンボジア政府と共に実施するプロジェクトだ。


36枚の企画書(英語)を全部精読するのが面倒で、読むのを後回しにしていたのだが、先日ようやくその全貌を半日かけて把握することができた。(突っ込みを入れながら読み切った。)ちょうど、環境教育の企画書を書き上げた直後のことだった。

まあまあなんて大規模!なんて面白いの!目

じぇじぇじぇらしー!


詳しくは書けないが、人間の心理や行動分析、マーケティングなど、十分なフィールド研究に基づいて、実践的なプラゴミ削減政策をデザインし、官学民分野から複数のステークホルダーを巻き込んで実行、その評価分析にまで及び、客観的な結果測定方法にも言及されていた。

関わる人間の数と専門分野も桁外れだ。


よかったじゃないか、カンボジア!





素直に喜ぶはずが、




いや~参りました!って感じている自分が…。


いや、参っている場合ではないのだが、ちょっと道に迷ってしまった。


本来ならば、これで彼らのマスタープランに沿った形で、近々集中的に大きな結果が得られそうだし、カンボジアのぷらゴミ問題も一歩明るい方向に改善されることは間違いない。この国の発展とここの職員の成果を願うボランティアとしては、喜ぶべきことだ。

が、やっぱり参った。見て見ぬふりをしていたが、ずっと突っかかっていた問題と真っ向対面してしまった。


そう。突っかかっていた問題。


「私に、彼らを巻き添えにする力があるんだろうか?」


つまるところ、私はミリオンダラーでもないし、研究者でもないし、マーケッターでもない。
調達可能な資金範囲で、取るに足りない経験値で、さして客観的データに基づいてもいないアイデアで、できることを精一杯やろうとしているボランティアである。
ミリオンダラーの提案書を読みながら、もはや爽やかに認めざるを得なかった。


そんな私は、彼らとこの組織が非常に若く、経験が未熟なことから、とにかく彼らの業務執行能力の向上に寄与することを活動の一番の狙いとして、彼らと共に仕事をすることにこだわってきた。

しかし、彼らは国の仕事という枠組みの中にいる。その枠組みの中で、そんなタリテナイ私が一緒に何かをやろうとすることは、実際は困難を極めちゃっている。(まだ無理とは言いたくない(-_☆))

例えば今、NCCAでは、これまで年に何回か大規模な清掃活動を組織してきたが、今後はそうした清掃活動の担い手をどのように普及させるか、市民主導にシフトするか、そのための制度設計と機能強化についてを課題として話し合いをしている。


つまり彼らの仕事は、
例えば小学校を一個一個まわって、ハンドマイクを持って、「みんな~3Rはこういう意味ですよ~」と啓発して回ったり、例えばゴミ袋をもって、「みなさ~ん、これから地域清掃を行いますよ~」と率いて回ったり、ましてや、文具屋で揃えた材料で手作りの教材を作って子供たちにやってみせるのが、仕事ではないのだ。

勿論、私が一人でやる分には問題ないグッド!


先日完成させた子供向け環境教育パイロットプロジェクトも、いってみればこうした草の根の活動がベースだ。ただ「パイロット」にすることによって、プロジェクト終了後、ネイションワイドな政策として採用するかどうか、その先の展開策まで考えて、プロジェクト設計に含めはしたが。

先日の話し合い後、今はダイレクターからのゴーサインを待っているところだ。
いざ、実行に移すとなったら、彼らは本気で巻き添えになってくれるだろうか?
巻き添えにしたとしたら、彼ら自体が国の仕事としての手ごたえを感じてくれるような内容に、私はできるだろうか?ミリオンダラーかけて、すごい研究と専門家を投入した提案の、足元にも及ばないはずだが。



私はミリオンダラーの提案書を目の前に、道に迷ってしまったようだ。




一方パートナーといえば、ミリオンダラーの提案書を前に、
「自分たちは何もやってないのに、これからどんどん結果が手に入るぞ」と妙に的を得たことを言っている合格
フランスのNGOもじきに帰ってきて、コスタルエリアにゴミ箱を提供してくれることになるみたいだ。

そこだよ~私が危惧してるのは~と思いながら、私は曖昧に笑った。

彼らと共にやることに拘らなければ、どこかを現場にして、結果だけを彼らに報告して、そんな風に感謝されてしまえばいいんだろうか。

いっそのこと、私もゴミ箱を提供してみようかしら。



とまあそんな折、グッドなタイミングで、明日から3日間、クラチェへ出張である。

迷ったら、出口を探すのみである!よしよし、クラチェで探してこようじゃないか。

事実は一つ、考え方は無限大、母はいつも私にそう言うしなあ。