[語りべ]
遠野はどぶろく特区で推している。どぶろく4種飲み比べが楽しめる。
名物は生ラムジンギスカンのたたき。クセもなく牛たたきに似てて旨い。ニンニクを効かせたタレで食欲をそそる。ただ、スジが多く厚切肉が噛み切れなくて難儀した。
人気で満席状態だったが、全体的に団体向けのメニュー設定のように感じた。お手洗いに語り部が流されていた。
 
[Deん隠れ家]
POPな店内。店員さんはフレンドリーで親切。
訪問時は陽気なおばちゃんが接客していて人気だった。たぶん店主の母で85歳だそうで、元気いっぱい。
コースターには「居酒屋ときどきJAZZ」と書かれており、BGMは小さな音のJAZZ。
訪問時は関西風おでんが提供されていた。気泡のある蒟蒻は初めて、竹輪も濃度の高いもので特注品と思われる。
ジンギスカンの串焼きは、凄い煙を上げながら焼いていた。五右衛門ラーメンというご当地メニューがあるが、遠野名産亜麻豚の五右衛門炒めという旨辛メニューもある。
 
[鳥てつ]
広めにとったカウンター5席と奥座敷有のこじんまりした焼き鳥屋。タバコ可でモクモクには参った。
女性2人で運営。注文は紙に書いて渡す方式。少しぞんざいな感じの店主だが、忙しくないときはフレンドリー。
焼き鳥も店主のペースで供される。この雰囲気に慣れれば良い店。焼き鳥は小さめだが価格は安い。
 
[いちい]
地元客で賑わっているアットホームな店。店主も気さくで、客と店員のじゃれ話も楽しい。うちは90%以上が地元の年寄り客なので旅行者が来るのは珍しいという。なかなか奇麗な店だが駅からは少し外れているのでとのことだが、地元客で満席。
料理はどれも工夫を凝らしてあり興味をそそる。わさびサラダはシーザーサラダに山葵風味が効かせてあって実に良い。これに蕎麦を使ったソバサラダがあることに後で気づいた。それは興味がある。
豚ホルモンのレバテキ風も、煮たホルモンを胡麻油と甘辛タレで食べる。これもまた良い。
興味の湧くメニュー沢山、何回か通わないといけない。
 
[遠野醸造所]
3種飲み比べセットを頂いた。店奥では有志による製造実演をやっていた。
・IBUKI Pale Ale:遠野産IBUKIを使用した基本形。みかんのようなアロマ。
・ナイトロESB:ストロングビターとあるがマイルド。窒素ガス注入でクリーミーな泡。
・松葉町ペリーエール:松葉町ブルーベリー使用のイギリス風エール。コクのある味わい。
全体にフルーティーな印象。
 
実は遠野での呑みは多くの店で断られた。入られた店でも後客で断られているシーン多数。
旅行客は街へ繰り出さず、地元客の数にしては店の数が少ないのでどこも常に満席だそうだ。予定している場合は事前に予約しておいた方が良いようだ。
店は一人客が少ないように感じた。そのためか、一人客用の造り(カウンターなど)は少なく、座敷やテーブル中心なので一人客にはいささか肩身が狭い。滞在した感覚としては、地元の人は呑み始めが早い。ほとんどが18時開店で、一斉に集まって来る。遅い時間だと空いている可能性があるみたいだ。