普通@600
 
小町の郷公園のある横堀駅の人気ラーメン店。
店内にメニューはなく、普通と大盛のみ。夏は冷やし中華、冬は味噌が限定提供されるらしいが、メニューが無いのでなかなか気難しい。
こちらは1973年創業の老舗。県南ご当地の焼いたラードで油膜の蓋をしたラーメンを油田系と言うらしい。長寿軒@湯沢(1960年創業)がその代表格。
 
醤油スープに油層ができている。中細縮れ麺は、地元寿々喜製麺製だそうだ。固叉焼1片、メンマ、麩、たっぷり刻み葱、海苔1片。
平笊でテンポ良く麺上げしている。
 
案外クリアなスッキリとした醤油スープ。動物系出汁を感じながらもしつこさはない。醤油風味が立っている。
ラードで蓋をすることで熱々になる。スープというより、油そのもので熱々。
この油が支配的で、甘みとコク、芳ばしい風味を与える。
細縮れ麺はプリプリな食感。スープを良く持ち上げる。
固叉焼は固いしっかりした食感。
麩がスープと油も吸って熱々。
多めの刻み葱は臭み消しとスッキリした風味を演出。
海苔がしっとりして良い。
 
長寿軒と違ってクリアなスープの油田系。なるほど、こういう演出もあるのかと思った。
訪問時、店の人がカップ麺で昼食を取っていた。思わずツッコミを入れそうになる。
常連客が多く、和やかな雰囲気。秋田弁全開。