中華そば@680

澄んでいる醤油スープは昔ながらの中華そば風。極細縮れ麺、ごつい感じの叉焼、穂先メンマ、葱、海苔。

麺を啜ると最初から旨味が口の中に広がる。ベーススープのコクもしっかりとしたもので、見た目以上に力強い印象。やや旨味過多ではないかというほど旨さを主張していて、ややしつこいという印象も受ける。
タレにはみりんの甘みが強く、後半はかなりしつこさを感じる。最初は甘みが旨味との相乗効果が得られるのだが、途中からはむしろ邪魔なくらいに感じる。甘みがスープの輪郭をぼかしてしまって、持ち味を消しているように思う。
塩分はやや強めだろうか。バランスとしては、薄口醤油で仕上げたうどんスープの使い方に似てる。
スープ自身が力強く、線の細さは感じない。旨味・甘み・コク・塩気と味の傾向が明確に主張されており、分かりやすい主張と言える。それが幾分のしつこさを感じさせているのだろう。

極細麺はもっちりとしていてコシがある。
スープの持ち上げも良く、主張の強いスープを十分に引き出した良い麺だ。

叉焼はロース肉を煮込んだものが2枚。厚みもあり、肉々しい食感が堪能できる。
スープと同じタレで煮込んでいるようで、味付けは濃いめ。タレのみりんが強いせいか、味が濃すぎるように感じた。
やや筋が残っており、脂身もそのまま残っている。隣の女性客は脂身部分を除けて食べていたが、なんとなくその気持ちは分かる。でも、プルプルした食感で、これはこれで美味しいよ。

メンマはビロビロの穂先メンマで、大きいものを数本ゴロンと乗せてあり、食べ応えがある。こちらも味付けが濃い。
葱はシャキシャキで旨い。
海苔は好みのしっとりタイプ。

スープ、麺ともに素晴らしいレベルにあると思うのだが、タレのみりん使いが納得いかない。みりんの甘さが主張し過ぎていて、バランスを欠いてしまっているように感じた。
個々の要素に対して考え抜かれた工夫が感じられるのだけれど、全体としてのまとまりではやや物足りない。バランスにももう少し気を使って欲しいと思った。それとも単に私が関西のバランス感覚についていけてないだけなのだろうか。

昼時を外した時間にやって来て行列が短かったので並んだのだが、回転が悪いようでしばし待たされた。
席数は10席なのだが、厨房2人・店内1人では客のやって来るペースに追いついていないように見えた。仕事が丁寧なのだが、やや効率が悪いのかもしれない。
接客は気持ちの良いもので、人気店の驕りは全く感じなかった。
求人募集に「一緒に大阪のラーメンを盛り上げましょう」と書かれていた。頑張って欲しい。