心の闇に酔い痴れて悪意は隠蔽する
恐ろしく下劣で狡猾なやり口で仕組まれた悲劇を
少年はきっと持たないだろう それを証明する言葉を
だけど例えば老人だってきっと同じ事なんだろう
何故なら世界の本質はあまりにも野蛮に過ぎるから
ただ悲しみが彩って行く深い悲しみがただ
青い空を行く翼を持たない事を知ってしまった心は
やがて倦みつかれてその身を醜怪な色に染める
行くあてのない憎悪と孤独とで
何も知らない子供の見た美しい夢は
嘲笑と泥だらけの靴で踏みにじられるだろう
その残酷に犯され悲哀と絶望とに満ちて失われた瞳を
胸のはがれるような星の見える夜で殺して
彼らはきっと信じないだろう 確かに美しくあるものを
それどころか理解しないだろう 魚が鳥を理解しないように
安易な諦観と失意の衣をその身に纏って
偽りの厳粛を振る舞い卑屈に笑ってみせるだろう
自身を救うことすらできずに
暴力と疑念と腐りきった全ての欲望とが
この世界を生き抜く為の真実だというのなら
その下等な真実に勝る目の眩む程の白い羽を紡ぎ合わせて
それらを越えてずっと高く高く飛べばいい