詩を載せてみます。
空を見上げて魚はやがて知ってしまう自分達の行けない海の在る事を
その想いは深い深い闇の底に在る寂寞よりずっとまだ哀しいものかもしれない
狼は孤独で 星を数える夜 優しい指がその淋しげな瞳を閉じるまで
だけどきっと彼は深くは眠らないだろう
何故ならばその心は血に渇き過ぎてるから
誰も彼も全ての者達が幸福を手に入れる事など叶う筈もなく
その悲哀は儚い螺旋を描きながら凍てついた空へと力なく消えて行く
兵士は戦いの中で忘れなければならない 敵の瞳の中 違う神のいる事を
違う鳥の飛ぶ事を 忘れなければ死ぬだろう
忘れなければきっと彼は死ぬ事になるだろう
高い高い山の上で動けないでいる木は麓で人々が殺し合うのを見てた
それが悲しかったから救いを求めて天へ手を伸ばしてみた
無意味だと知りながら
誰も彼も全ての者達が幸福を手に入れる事など叶うはずもなく
その悲哀は儚い螺旋を描きながら凍てついた空へと力なく消えて行く
もし例えば憎しみを越える事ができたなら
傷だらけの指は想像もつかぬ程の
優しさをこめながらそっと君に触れるだろう
遠い落日のようにそっと君に触れるだろう