我々のプログラムには「クラフト」がある。僕が働く老健デイでも「手工芸」の時間がある。
うちの病院では塗り絵、パズル、クロスワード、習字、洋裁、ビーズなどがある。
いつもOTの先生が大きなワゴンで色んな道具を病棟に持ってきてくれる。
いつもは僕はイラストをハガキに描いている。その理由は、描きやすい大きさで、紙も強いからで、100均で買ったものを入院時に持ってきた。
しかしOTの先生はそのことを知って、このクラフトも保険適用なので、わざわざハガキを100均で買って用意してくださった。
僕が好きなイラストを描くのもOKとのことで、このブログに載せてるイラストの中にはクラフトで作った作品も多数ある。
でもアルコール依存症のメンバーの中には、クラフトをはじめ、AAなどの批判をする人もいる。
今日、とあるミーティングでその不満をぶちまけたメンバーがいた。
その人は特にクラフト、AAは意味がないと発言した。その場所には我々入院患者だけでなく外来患者など他の方もいた。ミーティングの場の雰囲気が一気に暗くなった。「AAもテーマが一応決まってるけど話はそれるし、いつも同じ話する人ばかりだし、もう結構だと思ってしまう」と。
でも司会の方(依存症ではない職員の方)は「正直な意見ありがとうございます」とまとめた。
本人は「もうお酒のことは考えもしない、退院してもそれは自分の意思の問題だから大丈夫だ。これ以上入院している時間はもう無駄、早く退院したい」そうだ。
今日のミーティングはプログラムの不満を言う場ではないのは明らかだった。我々はむしろ参加させてもらってる側の立場なので、メインの参加者は「じゃあ、なんでここにいるのさ」と言う気持ちになったかもしれない。
それともう一つ。その人はじゃあ、なんで退院できないのか。
担当医か家族が、「もう大丈夫」とは思ってないからでは?
多くのこの病気の先輩たちから「退院して初めてスタートだ。」と言われた。
だからまだスタートするには準備不足なのでは?
僕も患者だから、何をもってスタートしていいと判断されるかわからないが、僕自身は今アルコールのプログラムを全うすること、認知行動療法を続けて自分の認知の癖を知って、対策を考えることが必要であることだけはわかっている。
特に後者を身につけないと酒に走らないにしてもまた心が潰れてしまうかもしれない。
ちなみにその人の手はまだ震えている。
それは関係ないかもしれないけど。