Mission16 巨大生物増殖 | 地球防衛軍第7支部(凍結中)

地球防衛軍第7支部(凍結中)

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 前回のあらすじ。

 四足機動兵器によって一時は危機に陥ったEDFではあったが、あろうことかやってはいけないことをしてしまったがために四足機動兵器は沈黙した。

 だが戦いはそれで終わりはしなかった―――




 今回の作戦は、市街地に出現した穴の破壊であった。前の世界と同様に、巨大生物が穴から次々と出てくるので、なんとしてもそれを塞がなくてはいけないらしい。

 言うなれば、拠点破壊と言った所だ。

 そんなわけで今回の作戦には、破壊工作のエキスパートをパートナーに出撃する事になった。

 と言っても、今回は「守り」ではなく「攻め」である。よって、工兵部隊所属のストーム5――アルナ隊員ではなく、ストーム7こと冴島一杜と言う名の隊員と来た。

 彼は爆破攻撃専門の隊員で、非常に攻める事に向いた攻撃スタイルの持ち主らしい。


「いやぁ、今日もいい天気だな~」

「……」


 青空を仰ぐ爽やかな笑顔がとってもまぶしい。

 なんだかここが戦場であるということを忘れてしまいそうな爽やかさである。こころなしか、周辺の空気も心地よく感じてしまう方ほどだ。

 見たところ、とても攻撃的な戦闘スタイルをとる人間には見えない。むしろチームとかでムードメーカーになっていそうな、そんなタイプだ。ついでを言えば、持っている武器がMG14とMG14Jの――接触&時限信管式手榴弾セットだし。


「あぁ、フェイさん。今日はよろしくお願いします」

「こ、こちらこそ」


 本当に爽やかな笑顔に、逆に調子を狂わされる自分。

 今まで色々なタイプの人間に出会ったが、戦場でここまで爽やかな人間も珍しい。


「よし、それじゃあ行くわよ」


 そろそろ開始時間だと気がつき、もはや固定武器と化しているスパローショットM3と、今回のチョイス品であるゴリアスD2を用意する。


「わかりました。それじゃあ先に突撃しますね♪」

「へ?」


 突撃?いや、どう見ても射程的に攻撃が届くのはこっちが先だろう・・・と突っ込もうとした私であったが、次の瞬間。彼はとんでもないことをやったのである。

 突然目の前が爆発した。


「うっほほ~い♪」

「ちょっ!? って、えええええええええっ!?」


 それが冴島隊員がMG14を地面へと叩きつけたのだと気がつくのに、約1秒。

 そして次に私が目にしたのは、その爆風にのって、巣穴の方へと華麗に飛んで行く冴島隊員であった。

 彼は空中で器用にバランスを取りながら、MG14を空中から投擲。巣穴の周辺の敵を掃討し、巣の上へと着地する。そして、両手に持ったMG14Jを足元へと数個転がし、起爆までの5秒の間に沸いてくる巨大生物を吹き飛ばす。

 そして、5秒後。


「い~っやっほぉ~♪」


 爆風によって、再び宙を舞う冴島隊員の姿があった。

 飛んで行く方向は、言うまでもなく次の巣穴である。


「………………」


 なんと言う戦い方。予想を裏切るにも程がある。

 だが、それと同時に、あることにも気がついた。


―――――あんな移動方法があったのかと。


 ちょうどゴリアスD2を持ってるし。私にも出来るかもしれない。

 そう思った私は、ゴリアスD2の砲口を地面へと向けた。もちろん着弾地点を考えて、吹き飛ぶ方向を巣穴(冴島隊員がまだ壊していない奴)へとあわせてだ。


――ドキドキ。


 ある意味自爆だが、使いこなせれば強力な技となる。

 そう考え、私はゴリアスD2の引き金を引いた。













「ストーム1が戦闘不能になりました!!」

「なんだと!?すぐに近くのレンジャーチームに回収させろ!!そもそも何があったのだ!!」

「わかりません。近くの部隊からの報告によれば、いきなり自爆したと…」

「自爆ぅ!?ストーム1ほどの隊員がなぜ!?」











―――思いつきでやった。後悔もしている。穴があったら入りたい。

 それがその日のフェイさんの日記に書かれていた内容である。



To Be Countinue....


☆えむ’sコメント☆

 まさかの初戦闘不能。書いた本人ですら、突っ込みたいですが、それは読者さんに任せるとしましょう。

 でもカッコイイ技とか見て、思わず真似して、そして失敗する。ありますよねーそういうこと。

 まぁ、えむはチキンなのでそういった冒険は全然しない人だったりするのですがorz