「……あれ?(汗)」
デジャヴュという言葉がある。
見た事もないはずなのに、なぜか見た事がある。そんな不思議な感覚のことを、そう言うらしい。
そして、今――まさに、そのデジャヴュとやらを体験していた。
ビルの間から現れる巨大生物の大群。そして、こちらへと逃げてくる市民の皆さん。
このシチュエーション、やっぱり既視感を感じる。
なぜだろうか? そして―――なにか、忘れているような…。
悩むこと、約2秒。
わからないことを悩んでいても仕方がないので、思考を中断。
まずは一般市民の諸君を助けるべく、すぐに戦闘を開始した。ていうか、この状況下でのんびりまったり悩んでいたら、巨大生物に囲まれて集団リンチにされるのがオチだ。
今回の装備はSGショットガンに、HG手榴弾の二つ。
もはや説明の必要もない。一般に存在するのより、ちょっと強力なだけの普通のショットガンと手榴弾だ。
装備の都合上、遠距離よりも中~近距離戦向きの装備とも言える。
すぐに前に向かって駆け出し、適当に狙いをつけてSGショットガンを放つ。なんか人に当たった気もするが、たぶん目の錯覚だろう。ていうか、射線上にいる方が悪い。
気を取り直して、戦闘を再開。
手榴弾を投げつつ、ショットガンを撃つ。
しかし、今回の装備は少しばかり選択ミスだったようだ。ショットガンは単発威力は高いものの、弾数や連射能力の低さから、1対多には少々キツイ装備だったのだ。なんとか手榴弾等で切り抜けるものの、どうしても攻撃と攻撃の間にできる隙をついて、噛みつかれ、その度に空を舞うはめに。
勝てない勝負ではないと思うが、前回と違って生傷が絶えないのも事実だ。
それでも市民を守るため――気が付いたら、影も形も見えなかった――奮闘する。
そして、なんとかあと少しで、終わりが見えてきた頃。本部から、連絡が入った。
「こちら本部。どうやら状況は絶望的だ。各隊員は、装備を放棄して撤退せよ!!」
「…っ!?」
突然の撤退命令に驚く。状況は、そんなにまずいのか?と。このあたりは、あと少しで終わりそうだと言うに…。
しばし考える。そして、通信機を取り出すと、こう答えた。
「了解」(ぇ
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「…あれ?(汗)」
~最初に戻る。以下、エンドレス。
※同じ世界を繰り返すのに飽きた方は、Ctrl+A推奨
~陸 隊員の日記より抜粋~
○月×日 晴れ
(前略)
どうやら、この世界では撤退すると時間が逆行する…そんな仕様だったらしい。
だが、それに気がつくまでに同じ時間を80回も繰り返してしまった。おかげで、無駄に経験値だけは獲得してしまった気がする。
さしあたって、本部からの撤退命令だけは守らない方が良いと言う事がわかった。
今後は気をつけたいと思う。
~つづく~
☆えむ’sコメント
実は、今回のネタは防衛記録書く前から考えていたネタだったりしますwww
さぁ、この展開は予想できなかった人は、素直に挙手を!!(爆
ちなみに今回の小説では、具体的な武器の描写は避けたいと思います。
つまりAS-22でもAS-19でもASアサルトライフルと呼称。RとかDとか、その辺は含めますけどね♪


