月曜の終わり夜になると、少しだけ静かになる。店の灯りは、まだ落ちていない。明日も、たぶん変わらず開いている。少しだけ、やさしい色が残っている。カウンターの端に、ころりと丸い影。誰かが置いていったのか、それとも、最初からそこにあったのか。指先にのせると、ほんのりとした重みと、淡い香り。思い出すほどでもないのに、どこか懐かしい。「……まあ、うちはこんなもんです。お腹も心も、また明日で。」明日は、少しだけその丸い色の話になるかもしれない。