昔、三角マークのブランドの、ナイロンバックが人気だったことがある。
私も2つほどもっていた。
アパレル勤務のいとこが、
「あれって中国でつくっているから、ものすごい粗利だと思う」
といっていた。
昔は、輸入業、小売り、にかかわってなければ、中国での仕入れがどれほど安いかなんて、
一般人はしらなかった。
私は最近、ようやく、今話題の、原宿にも店をだした中国資本のネット通販でお買い物をしてみた。
まずはピアスを購入。
そして思う。
ここの通販で、楽天等でアクセサリーを売っている店は、
やりにくくなっただろうな、
と。
値段は一つ200~300円ほどである。中国本土での仕入れ、いくらよ。
服もみてみた。
あっと手が止まる。2000円ほどの服に見覚えが、楽天で4000円ほどで売っていた。
猫耳カチューシャがおすすめででていたが、それはアマゾンでは1000円ほどで売っていた。
そのネット通販では200円ほど。
昔買って気に入っていたマックスマーラーに似てるものが目に留まる、
で、購入してみた。
ついて実物をみて、違うのだけど、でもそれ単体はなかなかいい。
裏もないし、簡単なつくりだが、生地はかなり近い。
昔はやった、ブランドのナイロンバックが頭に浮かぶ。
高い宝石をコレクションしている人が、
普段家には、そのイミテーションを置いていると昔聞いたことがあるが。
この場合もそんな感じ。
着たいけど汚すのがいやだから、特別な日のマックスマーラーと、
なんちゃっての遠慮せず着れる、マックスマーラーもどき。
私の若いころは、高いもののなんちゃってがなかった。
今は、ファッストファッションが、ブランドものに追随し、すぐ似たものがでる。
これがいいことなのか悪いのかわからないが。
着たい気持ちをみたしてくれるのは確か。
(ちなみに、戦後すぐぐらい、裕福な人は、雑誌を手に、
なんちゃってクリスチャンディオール風な服を仕立ててもらっていたから、今に始まったことではない)
話をもどせば、今まで中国で安く仕入れ、少し高めに売っていた小売りは、
この先、高めに売りにくい。
昔、白菜が都内で一玉1000円ぐらいで売られていた白菜不作の年、
その冬、田舎に墓参りに帰ったら、道端の、無人販売所で、一玉、200円もしない値段で売っていた。
もし今なら、あきらかにそこで大量買いして、横流しするやつがでるだろう。
白菜を一玉1000円で売っていたスーパーは悪者かといえばそうとも言えない。
中間業者、人手、燃料、会社の利益、等々で私達の手元に来るときには、
1000円になるのだ。
今せどりとか言われるやり方で、ぼっているやつもいるらしいが、
そんな人でも、手間なしとしというわけではない。
ネット通販で購入でも、全部があたりでもないだろうし、
中国人というのは、甘くはない。
昔香港の人と仕事でご一緒したことがあったが、
大陸(中国大陸)のいとこに商売で騙された、と忌々しそうにいってた。
今、大勢の人が、とくに若者は、
無人販売所では10分の1ぐらいで売られていると知ってしまったようなものだ。
買うなといっても、安い所で買うだろう。
若ければ、ここで買うのもありとは思う。youtubeで娘に着せてるのをみても、
十代には似合うと思う。
で、じゃあ私はこの先も、ここで買うかというと、
もういいかな。
この前、真っ黒になった銀のアクセサリーを、もとの輝きにもどし、
久しぶりにつけてみた。
やはり、存在感がある、美しい。
そのせいのような気がする。
すごく高いものは持ってないが、55年も生きてきたら、
美しいもの、いいものを、目でも、肌でもそれなりに知っている。
イミテーションは楽しくはあっても、十代のように、無邪気になれない。
せめて、目からでも美をと、
来年からは、久しぶりに美術館巡りでもしようかと思う。
昔、高くて高くて手に入らないブランドの服を、
ウィンドウショッピングで眺めていたように、
自分を、意識的に、イミテーションをから遠ざける、
それが来年の努力目標です。