忙しい一週間だった。

火曜日は市の視察、金曜日は府の視察があり、

授業を観ていただく機会があった。

 

3年生のクラスで「すがたをかえる大豆」の授業。

今の私のテーマは、

「対話を生み出す工夫」と

「思考する授業のためのしかけ」

この2つだ。

 

「はじめ」と「終わり」の部分だけ提示して、

「中」で述べられている内容を考える授業。

 

しかし、この教材文は「問いの文」が

直接書かれていないので、

前時に「問いの文」を考えた。

 

「はじめ」にも「終わり」にも登場する

『すがたをかえる』と『くふう』

ということばに着目し、

「問いの文」を作ることができた。

 

そうして迎えた本時。

「中」で挙げられている『すがたをかえている』食品の例が、

どのような順で説明されているのかを考えた。

(まだ、「中」の部分は読んでいないので)

 

自分の考えを書いてから、グループで交流。

考えの根拠をはっきり示して、

考えた順序を発表。

 

出された考えは、

「見た目が『わかる』ものから『わからない』ものの順」

「形が『そのまま』のものから『加工された』ものの順」

また、

「形が『似ている』ものと『似ていない』もののグループで分かれていると思う」

 

・・・とあと二班の発表となったところで、

終了のチャイムが鳴った。

その瞬間、

「えええええ~~~~~~~~っ!!!」

 

と悲鳴にも似た声が飛んでくる。

「まだ、発表してない~!!」と。

最後に残った班の子たちの声。

 

「大丈夫!絶対発表できるから。」

と落ち着かせる。

 

続けて、

「どうしても聞きたい人?」と全体に聞く。

みんなの手が挙がり、続行。

 

「ぼくたちの班は、・・・。」

「えだまめと、豆まきの豆と、にまめと、なっとうが・・・、」

 

「『まめ軍団』です!」

(これが言いたかったのね。)(;'∀')

 

私「さん、はい!」

子どもたち「まめ軍団!」

「ああ~、なんかわかる~。」と、つぶやきの声。

 

そうこうしながら、延長したのち授業は終了。

 

その後の休憩時間に、

「ああ~、おれらの『まめ軍団』、言えてよかったー!」

と、ニコニコしながら廊下を歩いている姿を見て、

『どうしても話したい(聞きたくなる)』テーマを設定して、

対話の場面をつくることが大切だと感じた。

 

反省点もたくさんあるが、クラス全員が

たくさん考え、たくさん話した。

 

正解はひとつじゃないからおもしろい。

みんなが納得できる考えを

たくさん出し合うからおもしろい。

 

来週はいよいよ「中」を読む。

「対話」と「思考」の授業づくり、

ますますおもしろくなってきた。