『十二番目の天使』@日比谷シアタークリエ  | 枝並千花オフィシャルブログ Powered by Ameba

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世界で最も多く読者を持つ人間哲学家作家として知られるオグ・マンディーノ原作『十二番目の天使』の舞台を観劇してきました。

家族を失い、この世からいなくなりたいとまで思い詰めた主人公のジョンが、少年ティモシーと出会い、また生きるエネルギーを得ていくストーリー。
念願の野球チーム入れたティモシーは、ひたむきに練習に励みます。何度も出てくる、「絶対に絶対に諦めない」というティモシーのセリフ、生の舞台で観ると、言葉だけでなく、子供の素直な声のトーンや一生懸命さにぐっと心をつかまれ、純真な気持ちが本で読むより伝わってきて、自然と涙が出ます。
想像していたより会話は少なく、それぞれの出演者がそれぞれの想いを語って場面をつないでいく、そんな演出でした。
実力派俳優の方々が魅せる、深い意味を持つ空間に深く感激。
最後に主演の井上芳雄さんのあたたかい歌声に、この舞台の持つ幸せが表れていたと感じました。
人の心の痛みは、人の心の優しさや温かみや情熱で癒されるのだと、悲しい別れのシーンもありますが、じんわり優しい気持ちになれる、そして生きるための力強さを感じた舞台でした。