こんばんは
妻が教職免許更新の勉強を始めてから早2週間ちょっとが経ちました。毎晩元気にPCの前で勉強しております。
1講義45分を40講義分....
結構気の遠くなる道のりですね
なんとも眠たくなりそうですが、妻は100枚以上の資料を紙印刷して大学教授の話を聞きながらメモするというまじめさ。私だったら要点だけ聞いて、他は流しそう(笑)
そんな妻の後姿を毎晩見ているのですが、どうもこの免許更新制度、腑に落ちないことが多々あるんです。本日はそんな愚痴に近い話
そもそもこの教員免許更新制度とはなんなのか?調べてみたらこんな文言を発見しました。
教員免許更新制は、2007年4月1日より制定されたその時々で教員として必要な資質能力が保持されるよう、定期的に最新の知識技能を身に付けることで、教員が自信と誇りを持って教壇に立ち、社会の尊敬と信頼を得ることを目指すものです。
(文部科学省のHPより)
ふむふむ
ようは運転免許の更新みたいなものと解釈しました。
確かにどんなに無事故のドライバーであっても、定期的に初心に返り知識を整理するのは良いことですもんね。教員の方々もしかり。
先生方はこの免許更新が10年に1度のスパンでやってくるそう。今回妻は教員免許を取得してから10年が経過するので、更新の対象となったわけです。
まぁそれだったら仕方ないか
妻よ...
しっかり勉強をしておいで!
と、最初はそう思っておったんです。
がしかし!
妻の話を聞けば聞くほど腑に落ちないこと山のごとし
まずですね
教職員の方々って定期的に様々な研修を受けられているので、10年に1度のスパンで改めて講習を受ける意味があるのか説。
運転免許は更新までの期間なにもしないので、免許更新時に講習を受けるのは理解できます。でも現役の教職員の方々は定期的に研修を受けて最新の知識を取得しているのに、なぜ改めて講習を受ける必要があるのか?
謎です....
そして次に腑に落ちないのが
この免許更新に関わる講習費用は全て自己負担!ということ。
1科目(8つの講義)6000円するらしく妻の場合5科目なので3万円の費用が飛んでいきましたよ
あくまでも自分の技量を磨くためなので、そこは自分でお金負担してくださいね!どうやらそういうことらしいです。
当然講義を受けに行く交通費も自己負担ということになります。
幸いにも(幸いなのか?)コロナ禍で妻はオンライン授業を受講しているので交通費はかかりませんが、本来なら自宅周辺の免許更新に対応している大学まで通わなければいけませんでした。
我が家の場合、一番近くても片道1時間はかかるんですが...。往復で毎回数千円。それも全て自己負担だと....
さらには受講時間
これも「あくまでも自分を磨くための講習」なので、自分で時間を作って受講しなければならないようです。
現役の先生方は仕事の一環で研修を受けに行くのではなく、忙しい仕事の合間にプライベートの時間を割いて講習に行くんだそう。なんかおかしくはないか?
そして腑に落ちない極めつけは
講習後のテストで不合格になると教員免許剥奪の危機
猶予期限が設けられているそうですが、それを過ぎると失効するみたいなんです。テストで不合格で教員免許剥奪された人は実際にいるみたいですし...。
おかしい
これはおかしいぞ!!
会社員なら会社の費用負担で、会社の就業時間中に講習やら試験を受けるモノですが
教壇に立つ先生方は自分の費用で、自分のプライベート時間を割いて、そして試験で落ちたら職を失うというリスクを負いながら講習を受けなければならない。
やるは負担で
やらぬはさらに負担
どうやらそういうことらしいです。
なんなんだこの制度はこれは国が実施している一種のカ○アゲじゃないのか!
先生たちは自分が汗水流し必死で取得した「免許」という武器を、いともたやすく人質にとられているようなものです。
個人に負担を背負わせ
挙げ句免許剥奪の可能性有りって...
ちょっと過酷すぎやしません?
ただ、この研修自体がめちゃくちゃ素晴らしいモノだったら少しは納得できると思うんです。本当に個人のスキルアップに役立つものならば。
でもですね、妻が受けている講義をちらっと覗く限りそうは思えない私個人の意見ですが。
だって講義する先生が教科書のようなものを淡々と45分読み上げているだけなんですもん。
勿論勉強になるものもあると思うんですが、「えっ!?それいる?」という講義が紛れているのも事実のようです。
この講義を受けて
「うわぁ~受けて良かったわ~!明日からの仕事にめっちゃ生かせるわ~!免許更新最高〜!」
なんて思う人が全体の何人いるのだろうか?
大半の人は「これあんまり意味ないんじゃね?」と思っているに違いないと私はにらんでいます。
だって私が当事者なら絶対そう思いますもん。
妻も教育の現場にいたので、先生がいかに多忙かということをことあるごとに教えてもらいました。子どもたちとの関わりは勿論のこと、授業以外の部活動や学校行事など業務は多岐に渡りるそう。さらに最近は保護者の対応にも時間が割かれるんだとか。
妻や妻の友人のリアルな体験談です...
とても定時内で業務が終わるはずがなく、日々残業して時には休みの日に出社して、それなのに公立の場合は残業代ゼロ。
そんな過酷な状況に追い打ちをかけるように今回のような研修があるなんて、先生方に負担がかかりすぎていると思うんですよね。
お国のお偉い上級国民の方々は
「子どもたちにより充実した教育を!」
というすごく立派な素晴らしい公約を掲げいろんな制度を作っていますが、リアルな現場を見てんのかな?そう思うわけです。
先生たちが疲弊していったら、それこそ国の根幹を担う教育そのものが崩れていっちゃうと思うんです。子どもたちのことを想うなら、まずはそこで働いている教職員の人たちの環境を改善したほうがいいじゃないのか!?素人ながらそんな考えを持ちました。
ただ、もしかしたらお偉い上級国民の方々はもっと上のことをお考えになっているのかもしれません。私は一般庶民のバカなので、上級国民の人たちの崇高なお考えがよく理解できないのかもしれませんね。
一方で妻のように教員免許をもっていながら、復職したいけど子育てが忙しくてなかなかすぐには復職できないという方は多いのも事実です。でもそういう方にとってもこの教員免許更新ってかなり負担になっていると思うんです。
子育てが忙しいから泣く泣く更新を断念する人も中にはいるんじゃなかろうか...。いや絶対にいると思います。
こういうことも教員不足に拍車をかけているんじゃないのかな?そんなことを考える次第です。
そう考えると
この教員免許更新っていったいなんなんだろう?
妻の背中を見ながら考えさせられました。
ただ、それでも妻は子育てや家事の合間をぬって講義を受けております。今は夏休み中なので子ども3人、日中は戦場状態なんですがね...。
それも全て「もう一度教育の現場に戻りたい!」という熱き志を持っているから。そう感じます。
最近は一部の心無い教員のせいで「これだから教師は...」とやり玉に挙げられるところをニュース等で目にしますが、
やっぱり全国の教壇に立つ先生方は、上級国民の人たち以上に教育に対する熱い想いを持っておられると思うんです。
そうでなければあんなに過酷な教育現場で働けない。個人的にはそう思います。
そう考えると毎日子どもたちを見てもらっている先生方に心からリスペクトしないといけないなと感じますね!
あぁ~
愚痴というものはどんどん出てくるものですね。
あくまでもこれらは私個人の意見であって、国がしっかり議論して決めた制度なのでそれなりに意味があるものなのでしょう。
なので私の意見は1素人考えと流して頂けると幸いです(笑)
ただ最後にどうしても腑に落ちないこと。
それは来年以降免許更新制度が廃止されるかもしれないということ!
結局廃止されるんかぁ〜い
私も妻も文句タラタラですよ(笑)
今年受ける人絶対損やん。
来年以降はこんな苦労しなくてすむかもしれないのに、今年は受講しなければ教員免許剥奪。
なんなん、ほんまに
この教員免許更新制度ってなんなん
いったいなんだったん
一生懸命健気に勉強する妻の背中を見ながらそんなことを想う夏の夜なのでした
本日は私の愚痴にお付き合い頂きありがとうございました!
それではおやすみなさい
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