オレゴン州に住んでいるスティーブンの妹が15年間務めた公立小学校の教師を辞める決心をしました。
「疲れてしまった」というのが一番の理由だそう。
彼女の旦那さんはテッキ―で、自分のビジネスを立ち上げかなり成功しているので、経済的には問題ないとしても、健康保険のこととか(州の正規職員は家族の分までかなり良い条件の健康保険を安くで買えるので)、退職することで直面することになってしまう現実的な問題もあったと思います。でも、それよりも何よりも「とにかく休みたかった」と。
そんな彼女がまたかなり体重を増やしていて、少し心配になるほどだった。きっと色々なストレスが、かなりあるんじゃないかな?と思いました。だから今回彼女が「今の仕事を辞めて少し休む」と言ったのを聞いてもそこまで驚かなかったのです。
彼女は小学校低学年の先生で、家ではお母さん。男の子が2人ですが、上の子は小児躁鬱病をいう診断も受けているほどかなり難しい子供です。ご主人もかなり忙しくて、基本的には家から仕事ができるけれど、出張があると長く家を開けることもある。もちろんお手伝いさんやベビーシッターを雇ってなんとか回していたようですが、ユーモア満載で明るくて、すごく前向きな彼女でも、きっといっぱいいっぱいになってしまっていたのだと思いました。
教師の仕事。いろいろ大切な要素があるけれど、まずは「元気でいること。そして前向きであること。」というのはとても大事なことだと思います。
ここでの「元気」というのは、五体満足ということではなくて、例えば車椅子に乗っていたり、深刻な持病かかえていても、その現実ときちんと向かい合って、前向きでいる姿勢、という意味です。そしてその姿が、子供達にとってインスピレーショにさえなるような前向きさのこと。
私も、生徒の前に出るときは、自分が役者か何かになった気持ちでそこに立っています。つらいこととか嫌な事とかあっても、それは目の前ではとりあえず忘れる。忘れられないような気分の時もあるけれど、やる。不思議なもので、生徒の前に立つとそういう暗い気持ちがどんどん消えていくのです。そしてエネルギーがわいてくる。仕事が終わってからの、疲労感は半端ないですが。
我が子の先生に求めるものも、この「前向きで元気」っていうのはすごく大事なポイントです。それがない人の授業を受けなきゃいけない子供はかわいそうだよね。
よく教師が言う、「子供達の前に立つと元気になる」って本当で、私もそんなにメンタルが強い方とは思わないけれど、それは絶対にある。むしろそれがなくなったら、やっちゃいけない。そうなったら私も休むよ。
義妹がこの度決めた退職。「あっぱれ」と思いました。すごく彼女らしい。
きっと彼女は、もう今のままでは教室で子供達の前には立っていられないという限界を感じたので、まずは休もうと決めたんじゃないかな。
人間、休まないといけない時って絶対ある。
それは、自分のためでもあるし、周りのため。
休みたくても休めないという状況にいる人もたくさんいると思うので、休養が必要な時に、こうやってちゃんと休めるというのは、パートナーがいるということ、そして共働きのメリットです。
しっかり休んだら、彼女だったらまた何だってできる気がします。
彼女が15年。プロとして一生懸命子供達と向き合ってきたことに敬意を示したいです。
なんて言ってたら、あっという間に自分のCBESTの試験まで一か月。ひえ~!
気合を入れるために作った日めくりカレンダー。
めくる度に「やばい。やばい。」と思っているけれどその感じが嫌じゃないのはやっぱりMか。