友人のケイトは年末、父親の遺品を整理しているときに階段から落ちて緊急手術をした。

 

その医療費諸々の請求書が来ているんだそうだけれど、その金額がフィクション。全く現実味のない金額で驚く。

 

まず、アメリカで長期入院をするとうことがかなり珍しいんだけど、彼女は肩の骨が砕けでチタンを入れる手術をした。さらにその後心臓に血栓ができてしまい(回復のため動いていなかったというのもあるし、元々肥満もあったりであまり健康でないというのも原因だったかもしれない)、緊急開心術もした。

 

合計3週間の入院。その合計金額がハーフミリオン(日本円にして約7500万円)。

 

その後退院してからも、帰宅する前に一週間リハビリ施設に滞在した。その金額が2万八千ドル(約450万)。

 

もちろん保険が適用されるので本人の手出しは払える範囲。

 

チタンを入れる手術や開心術の費用は高いだろうけれど、私が一番驚いたのは、リハビリ施設に1週間滞在しただけで450万円の請求が来たというところ(よりリアルに感じたのは、娘の1年の大学の学費より高かったから)。

 

ケイトの話によると、一日三度ご飯が出て、専門の療法士が一日2時間ぐらい、自分で服を脱ぎ着できるように教えてくれたりするだけの一週間。それでこの合計金額。一泊の金額が、下手すると立派なホテルのスイートより高い。

 

施設代とか、療法士、看護師、スタッフの給料、その他諸々で、そこまでかかる?と思う。

 

そして医療にはノータッチだけれども、書類を左から右に流す仕事をする保険会社が持っていく金額が、そのうちのいったい何%なんだろうというところも気になる。

 

アメリカの医療費は高い。だけど保険もない人もいる。保険があっても、カバーされないものが多い安い保険に入っている人も多い。払えないものは仕方がないから、自己破産などをするわけだれども、最終的には誰かが払わないといけない。

 

本人 → 保険 → 政府 (税金)→ 病院 (慈善治療となり、病院の損失が莫大になる)→ 社会全体(結果として医療費、保険料、税金がどんどん上がる)

 

 

今回のケイトの高額医療費もそうだけど、アメリカで暮らしているとお金に現実味がないと思うことがけっこうある。