無事終了しました。
今回は、年に夏と冬に二回ペースでやっている、趣味で声楽を学んでいる会の試演会でした。(試演会と発表会と出演者の気合いに変わりありません
)
今回もピアノ伴奏は二人で担当しました。
毎回思うのは、出演するそれぞれの方が、それぞれの目標を持って挑まれることの素晴らしさ。
本番で惜しかった!と思うことも、出来た!と思うことも、出演しなければ味わえないとても貴重な体験です。
冒頭で「趣味で声楽を学ぶ」と書きましたが、「趣味」であろうと「プロ」であろうと、自分の成長の部分では差異は無いように思います。
敢えて「趣味」と書くのは、私の中では一応意味があります。
大人になってから、歌ってみたいな、歌が好きだな、から始まり、専門的な知識を持ち合わせていないけれど、歌うことを楽しんでいるという意味で趣味と区別しています。
楽しんでいる、とは。大雑把にはそうですが。
こうなりたい、こうなれるかもと目標が出てくると、「楽しい」だけでは済まなくて
上手くいかない時の苦労も出てきます。
そこからの自分との闘いの面では、プロも趣味も差異は無いです。
目を瞑らない、テンポ感、笑顔、歌に合わせた手振り、身体の使い方、歌詞の暗譜、ハプニングへの対処の心得などなど、本番へ向けて各自が課題を持って挑みます。
こうなりたい、こうなれるかも、に挑戦することが一歩踏み出した貴重な体験だと思うのです。
踏み出すか出さないかは、本人次第。
今更…と諦めるか、変化する自分を見てみたい!と思うか。
その一歩踏み出している姿は、見ている者の心を熱くさせてくれます。
実は、それで熱くなる人は、もともとその人の中に、それを感じ取るものを持っていて、それが触発されるのです。
自分事のように、私もそういうことある!とすぐに反応する人もいれば、何だかわからないけど、自分も何かしたくなった!とジンワリ影響される人もいるかもしれません。
レッスンをする度に、一皮も二皮も剥けて、どんどん自由になる人。普段ピアノを弾く身としては、歌は特に自分をどれだけ解放できるかがとても重要な気がします。なかなか度胸もいることだと思います。
指導者である先生が、その人の性格や経験などを見ながら、要求を調整しているのもすごいと思います。観察眼が無いと、無理強いになるし、楽しめない要因にもなり得る。その匙加減たるや!!
密かに、ピアノ伴奏をしながら、生徒さんに向ける指導に、そこを要求されるのか!と思いながらも、応じて変化していく生徒さん。
私にはまだまだ分からない領域です。
伴奏者である私にも課題が沢山ありました。
普段のレッスンで指摘を受けた、歌に添うための大切なこと。
歌の邪魔をしていないか、音楽として不自然ではないか、歌い手はその伴奏で呼吸が出来ているか、テンポは適切か。
中でもちょっと頑張ったのが、昔のギターを背負った流しが奏でる音の昭和初期の雰囲気、貧乏で辛くて悲しい音
なんか今のは、西洋風なワルツなんだよねーーー。確かに。
さめざめと泣く、「泣き」は本当に難しい。
それから、今回の試演会だけのことではなく、少し前にあった本番でも打ち合わせ無しの鳴り物参加(笑)
普段、即興という分野に相当弱い自分を知っています。
何でも想定出来うることは想定して準備する派
少し前の本番では、準備できることは譜面まで記入して準備しましたが、そこに打ち合わせの無い曲も鳴らすことになり。
最近、その場ですることが度々あります。
多分これもきっと、先生は私の様子を見ながら指示を出している(笑)(笑)
今までの私だと、それはどうでしょう、無理です、と断ってきたことに一歩踏み出すようになりました。
かなり怖いです(笑)
歌を台無しにしかねない。
今回自分は大丈夫だったか振り返りたかったので、初めて暫く眠っていた「ZOOM Q2n」を使いました。

小さな小さな録画レコーダです。もうだいぶ代替わりしているので、古い型なのですが、使ってみることにしました。
2部で分けましたが、長時間録画するのも初めて。
一応、リハーサルでチェックもしたのですが。
ある事情がありまして。
今回は外部からもお客様がいらっしゃるとのことで、頑張ってコンタクトにしてメイクもしました
わかってましたが、コンタクトは譜面の距離で調整していあるので、細かい手元が老眼で見えない
小さな小さなレコーダなので、モニターも小さい
がっつり窓からの光で(場所は公民館だったので)逆光でしたが、とりあえず撮れてました。
登場の出入りは不自然では無かったか。
リズムに身体は乗っていたか。
鳴り物で失敗した時の自分の動きはどうだったか。
(失敗したんかい!
)
振り返りました。
今回の試演会の出演者の方と本番後LINEでやり取りしたのですが、本番をしっかり録音している方がいてびっくり。
私が普段参加させていただくコンサートの出演者もリハーサルは録音されている方をお見掛けしますが、本番も録音している方は少ないです。(客席まで行って録音することが不可能ということや、もともとビデオをお願いしている場合もあると思いますが)
本番、舞台袖もでもいいから録音する方がいます。
その方曰く、すぐ聴ける。振り返ることが出来る。
リアルタイムの体感と、直後の録音を聴くことで、冷静に自分を見る。
あーやっちゃったな、と思うところも、リアルタイムの体感では大事(おおごと)だけれど、実際は小さいことだったりもします。
それを繰り返すことで、反省もするし、自己肯定感も得られる。
なるほどーーと納得。
横目で見ながら、感心しているのですが、どうも、私はまだまだ目の前のドキドキでそれどころではないのです
大学生の時、学生課が遅刻や締め切りに厳しかったです。
当時から用心深い性格で、そこに苦労はなかったのですが、そこで聞いた言葉で今も覚えている言葉があります。
「音楽は時間の芸術です。時間が守れない(大切にできない)人は音楽をする資格はない」あれ?こんな感じだったと思います
音楽は時間の芸術。
音楽の特徴として、音が鳴り消えていく。
ある意味も失敗も流れていく。(録音、録画に関しては置いておいて)その場の芸術でもある。
今ここを感じること。
そこでリアルタイムに受け取るものでもあります。
リアルタイムと記録を上手に生かして、自分を成長させられたら、これまた別の新しい自分の出会えるのかもしれません。
一回一回大切な経験です。
ありがとうございました。