やっぱり移動を許可すると、医療が脆弱な離島にまで飛び火するんですね。
 
Withコロナは、国民が3蜜を避ける指針に沿った生活をするだけでは限界がある。
 
安全な経済活動、安心できる暮らしのためには、やはり、かかっても死なない安心、隔離しなくてよい安心が必要です。

そのために必要なもの・・・治療薬。



わたしは治療薬治療薬とこれまで唱え続けています。
 
治療薬万能主義者のようですが、例えばいくら風邪に強い体を作ろうと乾布摩擦をし玄米食をしていても、最後に頼るセーフティネットは、医療そして治療薬です。かからないように注意するのは基本としても、かかった時の安心感が違います。

わたしたちが免疫を獲得するまでの期間、また新型コロナには長期免疫の獲得が期待できないとしても、
 
治療薬ができて、かかっても怖くない普通のコロナ風邪になっていただいて、町のクリニックで診察できて自宅で休養する病気になっていただかなければなりません。
 


もちろん、3年も大流行をすれば、集団免疫ができるとします。が、損失が大きい。現在でも、罹らないようにする損失が大きい。
 
非感染者が元気に社会を回し、無症状感染や軽症者を恐れず、具合が悪ければ会社を休み、重症者は病院で治療を受けて回復できる、Withコロナ。
 

 
疫学的には❌であるGO TOは、しかし経済や国庫の面では死活問題なのでしょう。

対策なしの移動規制解除のようですが、これも8月に延期された治療薬承認をあてにした、「再度の見切り発車」だったのかもしれません。

(一度目の見切り発車は、6月のアビガン承認をあてにした、5月の非常事態宣言解除かな?)
 
結局アビガンは未承認のまま、非常事態宣言を解除しても、コロナはいったん収束しました。

GO TOは、前提を「コロナゼロ」にではなく、「医療機関のキャパ内」としているのかもしれません。
 
医療機関のキャパ内で、コロナ感染と共に、経済を回す。

果たして想定内で収まるのか、想定外が始まるのか。

東京オリンピックの開会式があったはずの昨日・・・・。
 
 
 
 
おーい、アビガンはどうなってるの~? 
 
出番だよ~~~!!
 
もうすぐ臨床試験延長期限の8月だよ~~~!
 
 
 
 
なんと........アビガン不在でも、別の薬が承認されてました...。

これも第一号であるレムでシビルと同じように、海外で承認された薬の、国内での臨床試験なしでの承認のようです。‘
 
https://news.yahoo.co.jp/articles/74f6ab99cd9f878a858e6b0cb553239181729309

 

 

新型コロナウイルス感染症の治療薬として、ステロイド系抗炎症薬「デキサメタゾン」が厚生労働省の診療の手引きに追加掲載されたことが21日、分かった。効果が検証され国内で使用が認められた治療薬は、5月に特例承認された「レムデシビル」に続いて2例目。6月に英国で新型コロナに感染した重症患者の死亡率を下げるとの研究結果が報告され、国際的に注目されていた。

 

 既に承認、保険適用されていて、肺の疾患や重症の感染症も投与の対象となっている。低価格で手に入りやすいのが利点とされている。

 

 

(なんでデキサなのにペンタ( 五角形) なの? と思いましたが、6はデキサではなくヘキサでした。)

 


・・・またもや追い越されてるよ。
 

とはいえ内容を見るとやはり、臨床試験は大規模かつ非道。
 
6000人の対象者で死亡率に有意差があるとの結論を出す研究。
 
やはり薬剤の承認には、被験者の多さがミソ。投与群2000人に対し、薬を投与せずに最悪死んでしまう非投与群4000人が確保できる、人道的にシビアな研究環境。
 
この研究環境については心が痛いです。富士フィルムや藤田医科大をどうこう言えませんわ。
 


 

 

https://this.kiji.is/645798843152188513
 
 【ロンドン共同】炎症を抑える作用があり、気管支ぜんそくなどの治療薬として使われる「デキサメタゾン」が、新型コロナウイルスに感染した重症患者の死亡率を下げる効果があることが英オックスフォード大チームの研究で分かった。英政府が16日発表した。
 
 研究チームのピーター・ホービー教授らによると、研究チームはデキサメタゾンを投与した感染患者約2千人と、投与しなかった約4千人死亡率を比較。10日間の治療で、人工呼吸器の装着が必要な患者では投与したケースが非投与より約35%低かった。酸素供給の措置が必要な患者では、投与の死亡率が非投与より約20%低かった。
 
 
 
>富士フィルムや藤田医科大をどうこう言えませんわ。
 
いいえ!!
これにはどうこう言いたい!!
 
 
【藤田医科大学】アビガンの有効性認めず‐ウイルス消失に有意差なく|薬事日報ウェブサイト
https://www.yakuji.co.jp/entry80228.html
 
藤田医科大学は10日、新型コロナウイルス感染症患者に抗インフルエンザ薬「アビガン」(一般名:ファビピラビル)を投与する特定臨床研究の結果、主要評価項目のウイルス消失率に統計的有意差はなかったとする最終報告を発表した。新型コロナウイルス感染症への効果が大きな注目を集めていたアビガンだが、多施設ランダム化臨床試験の結果、明らかな有効性は認められなかった。今後の焦点は、富士フイルム富山化学が実施中の第III相試験に移りそうだ。
 
 
これまた切り取り記事じゃないでしょうね。
 
しかも薬事日報。記者も専門分野でしょうか。
 
わたしは素人ですが、
 
アビガンはウイルスを殺す薬じゃなくて、ウイルスの増殖を阻害する薬であって、
 
ウイルスの消失はあくまで自分の免疫によるものであると理解しています。
 
だったら、
 
>主要評価項目の(ひとつである)ウイルス消失率に統計的有意差はなかった
 
のは当たり前で、

ウイルスの増加率や重症化率や治療日数などその他の項目に統計的有意差があるべきなのでは?
 
 
まあ、一国を担う専門家さんたちがやっておられることにわたしがケチをつけられる立場ではありません。
 
それは「治療薬があって欲しい」と願うわたしの、アビガンへの期待から来る希望的偏見なのかもしれません。
 

 
藤田医科大の臨床試験が撃沈され、
 
富士フィルムの第Ⅲ相、100床試験が8月まで延長されて、結果はまだ消息なし。
 
・・・・100床。
 
言ってしまいますが、ショボい....。
 
薬剤界の新参企業にとって、莫大な開発費、研究費、臨床試験の資金は大きな壁のようです。
 
余談ですが韓国でもムン大統領はコロナ薬開発を指示し、開発ラッシュだそうですが、どれも現在第Ⅰ相試験中。韓国の製薬会社はこれまでなかなかⅢ相試験の壁を越えることができないでいるのだそうです。資金面、また安全性、有効性の面でですね。
 
日本ではそれでも日本発の薬剤も古くから開発されていますから、まだマシ。しかし世界の製薬会社のデカさ速さには、まだ追い付けないわけです。しかも富士フィルムは日本においても新規参入。

天下り官僚が社にいないから開発速度が上がらないんですって?

悪く捉えればそうなのですが、よく捉えれば、ポイントを知っているということにあたります。

これもまた韓国ではですね、企業が天下り人材が社にいることを外部に公式プレゼンテーションで自慢するんですよ。政府の関連省官僚出身の人材が社にいれば、政府の管理基準、認証基準を確実に通過すことができる企業であり、信頼性が高い企業とみなされるらしいですよ。 それはコネでもあり、認証基準通過のポイントを知っていることでもあるのでしょうが。
 


 
アビガンも、その他の日本発の候補薬も、海外での承認から日本で逆承認のパターンがいちばん早いのかもしれないなぁ。

日本と同等以上の承認基準を持つ国で承認された薬・・・
 
けれども、やはりどの先進国も、自国企業が優先であることでしょう。外国の企業の臨床試験をわざわざやってやるいわれがない。
 
アビガンの臨床試験を各国に公募したのは、ズバリ、コネがないから!!(かもしれない)

電話一本で、「ヘロー、メアリー。今度また新しい薬の開発をしているんだが、君の病院で協力してくれるかい?」と話をつけられないからかもしれない。
 
しかもすでに欧州では、コロナの新規発生は東京以下になっているとか。
 
日本でも集まらない臨床試験の被験者ですから、もう欧州でも、新規の臨床試験の被験者を確保できなそうですよ。
 
現在も感染が拡大している先進国はアメリカのみ。
 
アメリカでもアビガンのⅡ相試験が行われていますが、Ⅲ相試験の終了まで無事に進めることを・・・・願ってはいけませんよね? 
 
それは感染があと数ヶ月終わらないことを意味しますので。


 
富士フィルムのⅢ相試験が無事終わるのを願うのも、同じことだというパラドックスはあります。

アビガンはじめ、その他の薬の承認を待つということは、日本での感染者が多く、半分は偽薬を投与される臨床試験の対象者になる博打を願うことになります。

偽薬を用いた臨床試験という博打をせずとも、観察研究という名目でアビガンの投与を受けることができる抜け道を政府も推奨し、わたしも推奨してしまいましたので、

アビガンの臨床試験は遅延するしかありません。
 
他のコロナ候補薬もです。

しかも、日本でもコロナ治療薬が承認されてしまいました。

デキサメタゾンは、人工呼吸器が必要な重症者の死亡率を有意に下げる治療薬。

既に承認、保険適用されています。

数十万円かかる高額なレムでシビルと違い、低価格で手に入りやすいそうです。

イギリスと日本で承認したんだったら、アメリカだって承認するでしょう。

 

・・・・・・アビガンの臨床試験・・・・・・泣

遅れるほど、まずくなるぞ!



 
ポストコロナの世界は、自給自足を想定しなければならないようです。

あるいは国同士のお友達ブロックで。
 
薬剤、および医療消耗品は、すでに戦略物資です。

(中国が世界中から買い占めて、その威力を見せつけました。)
 


食料もそうですね。

特に中国の洪水被害。14億の穀倉地帯の40%がもし水没したら、どの国が中国の人口を養ってあげられるでしょうか。

(そうでなくても全方面に喧嘩を売っている中国なのに)

 
また、どの国も不作で、どの国も自国優先で、食料の輸出規制をし始めたら、お金がどれだけあったとしても日本はどこから食料を買うのでしょうか。 


(これは韓国の方がヤバいです。食料自給率は日本同様低い上に、輸入のためのドルもなくなりそうで、かつ、どっちのチームなのか、戦略物資を米中どちらに頼ることができるのかすら、あいまいですので。)
 
(韓国が今後米中どちらのワクチン、どちらの治療薬を採用するか、ウォッチングしようかと思います。)