ハンソル君は無事保護されており、マカオに到着。
金哲名義のパスポートを持つ故人と身内であることをDNA鑑定するそうです。
ハンソル君は金正日の孫、金正男の長男として北朝鮮を除く一般に知られている = ハンソル君の遺伝的父親なら故人は金正男。
そういう身元証明になるんですよね?
北朝鮮としては、パスポートの主は朝鮮人民である金哲だとしているので、
たとえ親子関係が証明されても、建前上、
金王朝とは何の関係もない金哲という名の朝鮮人民の息子のハンソル、と、
そういうことになるのかな?
余談ですが、
金哲という偽名は、次男の金正哲を想像してしまうっぽい。
だって金が姓で正がドルリムチャ(兄弟従兄弟の回し字)なら、個人名は哲とか男とか恩だもの。
次男のを拝借?
あるいは次男? なーんちゃって。影武者説があったからさ。
あと、
ハンソル君の漢字は、韓松なんですって。
へーそうなんだー。
半島古来、南の地域にあった国々が「韓」。
大韓民国だって、修飾詞を取れば国名は「韓」。
半島古来、北の地域にあった「朝鮮」という国々に対抗する歴史を持つ(匹敵はしないし国力は足りないけれど)
「韓」の字と、
韓国の国歌でも歌われる、松。
どういう意味を込めてつけた名前なのでしょうね。
ハンソル君の妹はソルヒちゃん18歳。
松姫、松喜、松希、松戯、かな? 日本の常用漢字じゃない字も色々ありますが、ヒはだいたい「明るい」という意味を持つようです。
ちなみに韓国の愛国歌の2番の歌詞で歌われる松は、こうなってます。Wikiを参考に訳しますと、
南山の上の老松が鉄の鎧をまとうがごとく、風霜変わらざるは、我等の気性なり。
南山の嶺線に沿って、王都ソウルを守る城壁が築かれています。
韓国語の原詞ではただの松なんですが、訳詞では老松になってます。南山の松って、若い木ばかりの韓国のよその山に比べて、樹齢があるんでしょうかね。
4番では、この気性で忠誠を尽くし国を愛せ、とあります。
正男さんが長男のハンソル君の韓と松に、こういうイメージを持たせたかどうかはわかりません。
松であっても南山の松ではないでしょうが、
韓国人が「韓松」という文字から受けとるイメージは、たぶんこうだと思います。
親しみを持ちやすい。
それどころか金日成の曾孫が韓松とは感動的。
本人も可愛いし。
あ、失礼しました。検索してみたら、
韓松、とも
漢率、とも。
どっちかな。
漢字次第で、どっちを向いてるか、
全然違うわな。
ともかくハンソル君は、お父さんが亡くなっても、未だ、もしかするとさらに、
北朝鮮への最強カードには違いありません。
民主主義ではただのボク。
おじいちゃんの孫。
けれども世襲制、血統を神聖化させた金王朝においては、
王位継承権第二位くらい?
しかも正恩君の手の内にない、
危険人物です。
........生きにくそう。
遊びにも出れないよね。
つけたし
そういえば、
韓国ではハングル表記ですから、どのみち漢字は出て来ないですね。
ハンソル君はただの音でのハンソル君でしかなかったです。
韓だ松だ漢だ率だと、感慨にふけることもないでしょうね。
あれ?
北朝鮮こそ、漢字を完全に廃絶してなかったっけ? (漢字の位置付けがわからんです)
中国では韓松あるいは漢率君でも、日本では、
カタカナ音読みの、ハンソル君、かな?