三千里五十二歩110121 | k.i.o景

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デザイナー・枝松 聖のブログです。

twitter上でつぶやいている「母をたずねて三千里」の感想のまとめ
です。

もうすぐペッピーノ一座がアルゼンチンへ移民船で旅立つ。
一緒にアンナの元まで行きたいマルコは、格安の運賃で船に
乗れるよう取り計らってくれるというレナートという男に
ビン洗いや、エミリオたちとアイスクリーム売りで稼いで
きたお金を預けるのだが。

■第13話 さよならフィオリーナ

・大人の世界、夜の世界の巻。
レナートが行方をくらませた。マルコとエミリオは夜の町
を探す。どうにか突き止めた彼の家には別人が住んでいた…
しかしエミリオの機転で、その家に潜んでいたレナートを
捕まえることが出来た。お金も取り戻すのだが、その額は
大幅に減ってしまっていた。

・お金を受け取って姿をくらませたレナートを探して歩く
少年たち。「ここが二番街、人生の吹き溜まり」と、ゆきずり
のおじさんが乾いた調子で唄いあげる街の性質をいまいち
わかっていないというか良い子なマルコはこのさき苦労しそう
ではあるけど、その無邪気が今回は幸運を引き寄せていたりも
するのだった。

・冒頭からめずらしく目に見えてルンルン気分のフィオリーナ
はマルコが一座と一緒にアルゼンチンへ行くと思っているのだ
けど、サブタイトルはいきなり「さよならフィオリーナ」(笑)。
ネタバレではあるのだけど、それと同時にあぁやっぱりレナート
顔色黄色かったしダメなのかなーという不安感や、どんな顔で
さよならを言うのかしらと想像させたり、視聴者への演出の一部
として機能させているのだろう、たぶん。

・マルコが同行できるという話に、なんとなくうさんくささを
感じているコンチエッタ。その用心深さも、同行出来ない(かなり
の確率で)場合にマルコの手紙を持ってお母さんのところまで
届けてあげることを父・ピエトロ伝言を頼んだりするフォロー
の仕方も道理が通っていて大人だ。というか、年若い娘さん
なのにそこまで気が回るコンチエッタは、描かれていないところ
で相当に苦労しているんじゃないかと心配になる。ピエトロの
様子からマルコが彼からの許可なく同行しようとしているのを
察して、あえて言わないでおくあたりも気が回りすぎている!

・悪い大人にお金を騙しとられてしまった。真夜中、悔しさの中
でアンナへの手紙を書くマルコ。このあと、もう動き出した船に
アメデオに託してまでなんとしてでも届けようとしたその手紙は
きっとそんなことがあったなんて微塵も感じさせない、お母さん
への想いがつまったもの、だったんだろう。

・見送り間に合うかどうか…クライマックスでのマルコの気持ち
いい走りっぷりは、ここまでの澱んだモロモロを吹っ切るような
圧倒的で剛腕なアニメーション。高まるテンション、港から甲板
のフィオリーナの元へ、僕だと思ってと、アメデオを旅立たせる
…のだけど、そんな思惑なぞ知ったこっちゃないアメデオは、
あっさり勝手知ったるマルコのところへ引き返してきて、感動的
な流れの腰をバッキリ折るのであった(苦笑)。困ったやつだ。

<7月5日 07:37>

■第14話 マルコの決意

・マルコ、出発を決意するの巻。
フィオリーナたちが旅立ってから10日。マルコはピエトロに、
じつは自分も移民船に乗り込むつもりであったと告白、さらに
夏休みの間にアルゼンチンまで行かせて欲しいと懇願する。子供
のひとり長旅が不安なピエトロには賛成できない。そんな折だが
兄・トニオが久しぶりに帰ってきた。

・トニオは機関車学校の本科生の過程に合格したという。
これから今までよりさらに遠いミラノへ行くことになる彼に心配
させるわけにはいかない父子は、いま現在の議論はとりあえず
隠して、トニオの門出を祝福するのだった。直前までピエトロと
モメていたマルコが、トニオにかわいい顔して、やさしい嘘を
ついてみせたりする切り替わりのすばやさがすさまじい。

・港にあとほんの少し早く船が到着していればアンナの手紙を
一緒に読めたかもしれないのにと名残惜しくトニオを送った二人
だったが、船荷の中には今度も手紙はなかった。少ないお金だ
けどアルゼンチンへ渡りたい気持ちをジーナおばさんに相談する
マルコだったが、やさしく、だが、しっかりといなされてしまう。
話の中で夢いっぱいなことを言う彼女が未亡人であったことにも
驚くが、そんなふうに親身になって話してくれたことにも「自分
によくしてくれない大人は許せない」という論調へ走るマルコに
あきれるほどにびっくり。

・そんなふうに血気盛んなマルコの知らないところで、忙しい中
でも、アルゼンチンへ渡ろうと水面下で調整していたピエトロ。
ジーナおばさんのことといい、大人たちが、これまであえて表面
に出さないでおいていたものごとがすっと出てきてドキっとした。

・行き詰っていたマルコはブラジル行きのフォルゴーレ号の船乗り
のリッキーと親しくなる。密航者がけっこういるらしいこと、
そして船の出港時間を聞き出した次のカットでは、もう密航準備が
ほぼ終わってるというタイトな構成が、マルコが相当にせっぱつま
ってる感じがよく出ていると思う。

真夜中、フォルゴーレ号に忍び込んだマルコは雨に打たれながら
出航の時を待つ…。

<7月16日 08:53>

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