大都芸能社長・速水真澄のフィアンセである
鷹宮紫織が黒沼チームの「紅天女」の稽古場を
訪ねてきた。
真澄が自分にも知らせず、長年、影から紫のバラを
贈り励ましてきた少女を見にきたのだ。
マヤを食事に誘い、真澄の妻になる立場から話を
しようとするのだが。
美内すずえさんによる長編演劇コミックスが奇跡の
2ヶ月連続刊行。そして今月末からは連載も再開と、
長らくスローペースとなっていた作品が、紅天女が
目覚めたのかとでもいうように、ひじょうに活性化
しています。
ひょんなことから、婚約者・真澄のもうひとつの顔を
知ってからモヤモヤとしてた紫織がついに行動を
起こす!
45巻が演劇中心のいわばアクション編というならば
この巻はドラマ編とでもいうかな構成。
演劇が超現実的情熱で描かれるこの作品のドラマと
いうことで、マヤをねらう紫織さまの、昼メロも顔負け
の情念がほとばしる物語となっております。
マヤのバッグに婚約指輪をしのばせ罠にはめるという、
もはや本妻を追い落とす愛人のような手口をはじめ、
あれやこれやと繰り出される、あまり近年見かけない
種類の策謀の数々が、きわめて大真面目に描かれている
のが、おそろしい漫画…!
考える手口が即物的な方法ばかりなのだけど、長い年月を
かけて愛憎入り乱れた不思議な信頼関係を築いたマヤと
真澄とのつながりには効いているようで効かない…というか
水城秘書のツッコミであるとか副次的な部分でのダメージ
が中心であるというのがおもしろいです。
今回は水城秘書や聖さんという、マヤと真澄をつなげる人物
がいい感じに活躍していて、紫のバラを贈りたいくらい
ひそかに好きな二人なので嬉しい。
そして紫織お嬢さまの真澄への「勝負イベント」が今回の
ハイライト。ごめんさい、こればっかりは噴いちゃいました。
あからさまというかアダルティというか、初登場の世話役の
滝川女史に一体どんな教育を受けたのかしらと、激しく想像を
かきたてて、最高です(笑)。
この巻では最強キャラ・月影先生が登場していないのですが、
紫織はそれでも物足りなく感じることのない、すばらしいアク
の強さを見せつけてくれました。おもしろい子…!
紫織の意図とは裏腹に、はからずも対面することになった
マヤと真澄。邪魔するものがいない、携帯電話もない(!)いま、
ふたりは…!?
本日の、速水さんの家のお風呂がすごい!
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