土曜日は星矢101030 | k.i.o景

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デザイナー・枝松 聖のブログです。

twitter上でつぶやいている「聖闘士星矢」感想のまとめです。

今回は第23話から第25話まで。

ギリシャ聖域の攻撃は新たな段階に入った。
白銀聖闘士が動き出したのだ。星矢ら青銅聖闘士、そしてドクラテス
ら私兵聖闘士よりもはるかに強力な小宇宙をもつ彼らが、ついにその
牙を剥く…!

■第23話 シルバー聖闘士! 誇り高き刺客

・強力!白銀聖闘士の巻。
星矢は美穂ちゃん、貴鬼と砂浜を歩く。星矢はデート気分のようだが
美穂ちゃんはことあるごとに誘ってくる星矢にも貴鬼にも分け隔て
なく優しい女の子なのであった。三人の前に魔鈴、そして白銀聖闘士
蜥蜴座リザドのミスティが現れる。ミスティより攻撃を受けた星矢は
ペガサス座の聖衣を装着、流星拳を撃つ。貴鬼がサイコキネシスで
運んでくれたのだ。静かに見守っていた魔鈴が動きを見せる。星矢
の背中を彼女は抑え込む。その拳を星矢へと振るう。

誰の目にもあきらかに、魔鈴の拳は星矢の心臓を貫いていた…。

・殺生谷に消えた一輝が帰ってきた。瞬と一輝、修行地から戻って
きた三人は再会を喜び、語り合う。彼らの手には同じカットフルーツ
入りオレンジジュースがあり、瞬と一輝は聖衣姿だ。…仮に炎熱聖闘
士との戦闘の直後であっても、着替える時間くらいありそうなもん
ですが。オレンジジュースに友情を、聖衣姿に戦う意志のメタファー
を託した演出と考えられなくもないが、どうにも奇妙な絵面である。

一輝が恐るべき憎しみの聖闘士となっていた裏には師 ギルティの影響
があった。だがかつてのエスメラルダの話によればギルティは元来は
邪悪な人間ではなかった。彼の人格が変わったのは聖域へ行き、戻っ
た後だ。水晶聖闘士と同じように。沙織も五人に光政(高度な科学技術
による)に聞いた話を打ち明ける。奇妙な刺客たち、狙われる黄金聖衣
…あらゆる戦いの先に聖域が、そして新教皇アーレスの影があること
を星矢たちは知った。

聖域では行方不明となったギガースに替わり、パエトンが参謀長官に
なった。彼は黄金聖衣入手よりも星矢たちの抹殺を優先、白銀聖闘士
たちを日本へ送り込む。それぞれの場所で新たな物語が動き出すの
だった。

・新展開の一本目は、やっぱりキャラクターデザイン担当の荒木伸吾
さんによる作画監督。魔鈴の着けるマスクは他の話数以上に金属の
質感を感じさせ、かつ美しい。その無機質な美は、敵か味方かわから
ない行動を取る彼女を、さらに謎めいた存在に見せている。
白銀聖闘士ミスティは「美形キャラ」という設定ながら星矢らより
一回り大きい体格にデザインされている。立っているだけで星矢より
も「格上」であることがわかる。その大きな壁に立ち向かうためか、
星矢の流星拳もいつもより力強く描かれている。光線技のような抽象
表現ではない、拳が大量に繰り出される実際的な表現だ。

・砂浜に星矢のお墓がある。星矢抹殺の命は完遂してしまったように
見える。しかしミスティが墓を突くと星矢が砂浜から飛び出てきた。
砂浜に、しかもえらくイージーなお墓に埋められた恨みに化けて出た
わけではない。生きた星矢だ。どう見ても星矢を葬っていた魔鈴の拳
は、ミスティの目を欺く空拳だったのだ。
星矢はミスティにふたたび挑む。しかしミスティは指一本で星矢を
吹き飛ばす。手のひらで作り出した空気の膜で流星拳を軽々と弾く。
白銀聖闘士の圧倒的な強さが星矢を戦慄させる…!

・「聖闘士星矢」今日の格言。

「おうい、どうした?ほぅらほら」(氷河・談)

一輝たちが母親のお墓参りをしている頃、動物園でしろくまと戯れ
ながらのひとこと。母親つながりでマーマにちなんだことをしている
かと思えば、しろくま。それはそれで良いのだけれど、心底ゆるんだ
表情が、何故だかとても残念な気持ちにさせる以上!

<8:55 AM Oct 7th Twitterrificから>

■第24話 飛べペガサス! すい星のように

・星矢、白目…!の巻。
今まで傷を受けたことがないことを誇りとする美しき白銀聖闘士の
ミスティ。傷こそが男の勇気の証と信じ立ち向かう星矢。正反対の
二人が激突する。星矢は負けるわけにはいかない。教皇の命に背き
自分を助けた魔鈴はこのままでは死の制裁を受けてしまう。助けに
いかなければならない。だがミスティの得意技・マーブルトリパー
は星矢を容赦なく海へと叩き落すのだった。

・ミスティは身につけていたものをすべて取り、海に入る。
星矢に浴びせられた返り血を海水で洗い流すためだ。ハンカチを使う
とか考えないその大胆さは紛れもなく、脱いでも上半身までの紫龍
以上の位にある聖闘士だ。しかもけっこう町に近い海岸であった。
フル装備の星矢が戻ってきても億するどころか前を隠すつもりすら
ないミスティには、ある意味での男らしささえ感じる。

・何度撃ってもペガサス流星拳はミスティには通用しない。ならば。
天高く飛翔した星矢は小宇宙を爆発、流星拳の力を集中させる。
毎秒百発以上の高速拳と同じ力の一発。星矢でも計算出来る威力が
マーブルトリパーを突破する。ペガサス彗星拳の誕生だ。青銅聖闘士
と白銀聖闘士との壁を、星矢は単純計算の力押しで超えてしまった。
動揺するミスティの背後を星矢は取る。さらなる得意技・ペガサス
ローリングクラッシュをキメる時だ。ミスティを抱えたまま、星矢は
後方へ高くジャンプ、頭から地面へと叩きつけた。
誇り高き白銀聖闘士 ミスティを敗北させたのは彼を彩る美やプライド
からは程遠い、単純明快な体力技だった。

ところで横からのアングルでミスティが倒れゆくカットでは、ふしぎ
なことに彼のそっくりさんが三人いるみたいに見える。おそらく残像
を表現する画の予定が、なんらかの事情でびっくりどっきりな絵面に
なってしまったようだ。

・星矢は魔鈴を探すが、時すでに遅く白銀聖闘士の仲間が魔鈴に制裁
を加えていた。猟犬星座のアステリオン、白鯨星座のモーゼスだ。
アステリオンは魔鈴が生き別れになった弟を探しに来た日本人である
ことを話す。それでは魔鈴は星矢の!?話の前後から真実を推測した
モーゼスは、衝撃を受ける。
駆けつけた星矢もモーゼスからそれを聞き、衝撃を受ける。しかし
モーゼスが冥土の土産のつもりで伝えた情報は逆効果だった。
すっかり口にしなくなって久しいが、姉の存在は番組当初からの星矢
の大きな原動力なのだ。星矢の小宇宙が爆発、その背にペガサスの翼
を幻視させるほどの強い想いがモーゼスを下すのだった。

・「聖闘士星矢」今日の格言。

「神よ、わたしは美しい。この地上のいかなるものにもまして、いや
月も星も、あの輝く太陽さえも、私の美しさの前にはその光を失う」
(ミスティ談)

水浴びしながらのひとこと。長い。自分の美しさに陶酔している
カットのはずだが、作画監督の佐々門信芳さんの男らしい画風だと、
ふしぎと全然違うニュアンスを帯びたシーンに見えてくるのだった。
ていうかどう見てもカンチガイはなはだしいイタイひとっぽい以上!

<8:10 AM Oct 11st Twitterrificから>

■第25話 戦え! アテナのもとで

・瀕死の状態から立ち上がる魔鈴さん、マジスゴイの巻。
魔鈴が海に逆さ吊りにされている。姉かもしれない女性への仕打ちに
星矢は怒りを燃やす。しかしアステリオンは分身攻撃術と、相手の心
の動き読む特殊能力の持ち主。バカな、いや、かような相手との戦闘
経験のない星矢はひとたまりもなかった。勝ち誇るアステリオンの前
に魔鈴が立つ。貴鬼が助けてくれたのだ。アステリオンは魔鈴の心を
読もうとするが、その心は真っ白、無であった。完璧にコントロール
された心は分身攻撃も打破、アステリオンを下した。

・「SEIYA GUARD ATHENA」砂浜にメッセージを残して魔鈴は
これまでの自分を取り囲んでいたものすべての前から姿を消した。

星矢にはそのメッセージの意味がわからない。ATHENAとは地上
の女神アテナのこと。聖闘士がアテナのために戦うのは当然である
はずなのに、今さらあらためて守れとはどういうことなのか。
さすがに海外生活が長かっただけあって、英語の読解は出来る星矢
だが、それ以上のことを考えることは出来ない。

そのメッセージの真意に気づいたのは意外にも沙織に付き従って
きた男・辰巳だった。
廃虚と化したグラードコロッセオで彼が光政より聞かされた真実が
伝えられる。

・13年前、ギリシャを観光中だった城戸光政は、青年アイオロス
から射手座の黄金聖衣と女の赤ん坊を預かった。その子は、地上に
生まれた女神アテナの化身であるという。聖域にはびこる邪悪から
彼女の命を守ること、聖闘士を育て、その者に黄金聖衣を与えること
を光政はアイオロスと約束したのだった。

その時の赤子こそ沙織であり、すなわち沙織こそがアテナなのだ。

高度な科学技術で出現した光政が、この時のことを語らず不自然な
話をしていたのはカモフラージュのためだったのか、あるいは血の
繋がりがないことを孫娘に伝えたくなかったのか、今となっては
わからない。しかし真実を知った沙織は、血の繋がりがなくとも
自分を愛し、育ててくれた祖父に感謝するのだった。

星矢たち五人の小宇宙が燃える。それはやがて沙織へと伝わり、眠っ
ていた彼女の小宇宙を呼び覚ます。強大な小宇宙が立ち上ってゆく。
さらには沙織の背後にはアテナ像のイメージ映像まで見えてきた。
星矢でもわかる。間違いなく、沙織こそアテナなのだ。

敵は聖域だ。あらたな決意を固めようとしたそのとき、すさまじい炎
とともに、白銀聖闘士・サントール星座のバベルが一同を襲う。

・バベルの操る炎がグラードコロッセオを包む。星矢は疲れ果てて
いて紫龍、一輝、瞬は聖衣を身につけていない。氷河も炎に圧倒され
ている。ようやく真実がわかったというのに。このまま全てが焼き
尽くされてしまうというのか。

夜空に三つの星が輝く。

三つのシルエットが流星のように、かつて黄金聖衣の箱が鎮座して
いた台座へと降り立つ。そこには三人の若者がいる。彼らはロボット
アニメのパイロットスーツみたいなぴちぱつのスーツに身を包んで
いる。刹那、どこからともなく動物の形をしたマシンが出現する。
マシンは分離展開、彼らの身体に聖衣のように装着されてゆく。彼ら
は聖闘士のように見える。ロボットの変形合体シーンのような重々
しいスピード感で三人は全身に聖衣のようなものを装着してゆく。
聞こえているのはテーマ曲らしきBGMと金属的な装着音のみである。
誰一人として期待も予想もしていなかった人物の登場に、その場に
居合わせたすべての人間が言葉を失っている。

彼らが虚空に堂々と立つ超現実的なイメージカットとともに第25話
は暮れてゆくのであった。

・「聖闘士星矢」今日の格言。

「受けてみよ、サントール星座のバベルの炎を!炎熱聖闘士とは
ワケが違うぞ」(バベル・談)

登場直後、空気を読まないにもほどがあるひとこと。バベルとは
原作ではケンタウロス星座の名の下でまったく違うドラマを演じて
いた人物がアレンジされた微アニメオリジナルキャラクター。
戦いの最中だというのに、キャラがカブり気味なアニメオリジナル
キャラクター・炎熱聖闘士との違いをアピールする必死さに涙が
止まらない以上!

<5:59 PM Jun 24st Twitterrificから>

アニメオリジナル路線が一段落、原作通りの白銀聖闘士との新たな
戦いが始まった矢先、大いにうさんくさい、じゃなかった、大いなる
謎に包まれた三人組が登場。原作のドラマの絶妙なポイントにアニメ
オリジナル路線を合体、新たな感動を生む構成テクニックが第15話
に続き第25話でも発動するのでした。
アニメ「聖闘士星矢」の世界はさらなる広がりを見せてゆくことに…
ていうか「沙織=アテナの真実があきらかになる」という作中でも
一二を争う重要なエピソードと「彼ら」の登場とのドッキングという
のは…控えめに言って、無茶です(笑)。

<12.08.09 加筆修正>

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