イツワリノウタヒメ・5 | k.i.o景

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デザイナー・枝松 聖のブログです。

「劇場版マクロスF~イツワリノウタヒメ~」感想続きです。

S・M・Sに入隊する直前、アルトはグリフィスパークの丘に
やってきた。そこではランカがひとり「アイモ」という歌を
歌っていた。それは幼い頃の記憶がない彼女が、唯一おぼえ
ている歌なのだと言う。
これまでのこと、これからのことを話すふたり。
もう一度ランカが「アイモ」を歌い出すと、そこにもう
ひとつの声が重なる。それはシェリル・ノームの歌声だった。
何故こんなところに「銀河の妖精」が…そしてランカの思い
出の歌を何故彼女が歌えるのか…その謎は「銀河の妖精」
らしい忙しさでシェリルがその場を去ってしまったので、
謎のままである。
後日、アルトが街を歩いていると、またもや突然シェリルが
現れた。バジュラ襲撃の混乱の中、大切にしているイヤリング
を片方なくしてしまったので一緒に探してほしいと言うのだが。

「銀河の妖精」として颯爽と登場、アルトにプロ意識の高さを
大いに見せつけたシェリルのプライベートな姿は、やっぱり女王
様的ではあるけれど、意外なくらいあっけらかんと自由奔放。
ランカにはクールに、ちょっと意地悪なくらいに接していた
アルトがわがままに彼女に振り回されちゃうさまは、アルトには
悪いけど、ちょっと痛快です(笑)。

自らが魅力的であることを堂々と自覚、宣言していてもイヤミ
じゃない彼女はTVシリーズから変わらず魅力的ですが、この
「イツワリノウタヒメ」で新たに追加されたアイランド3で遊ぶ
シーンでは、よりいっそう魅力増し増しとなっております。

自然環境のゆたかなアイランド3で森林の風景を新鮮に感じて
はしゃぐシェリル。その後の何故かやたらとキワどい衣装での
「急接近」のインパクトに忘れそうになるけど…事実、再見
するまでちょっと忘れてました(笑)、このシーンではそんなふう
にはしゃぐシェリルに対して、アルトがここは人工の森である
ことをシニカルに指摘しているのが印象的です。
本物の空で飛びたいと常々思っている彼らしい視点というのも
あるけど、二人の距離が親密になる「デート」のシーンで
それぞれが別々の環境で育ってきていることにあえて意識を
向けさせているのがおもしろいなと思います。

「イツワリノウタヒメ」の新作シーンでは、それぞれの恋が進む
ときめく時間と「プロ」の意識が印象的なのですが、同時にアルト、
シェリル、ランカが集合、または二人ずつでいるシチュエーション
では、身体的には近距離にあるけど、生い立ちや価値観の違いで
心はどこか遠い…ということが繰り返し描かれています。

余裕ありげにふるまっているけど、出生には影がありそうという
シェリルも、近づけば近づくほどに、どこまでが「キャラ」で
どこからが本心なのかちょっとわからなくなってゆくよう。

その三段変形のバルキリーをも上回る多面的な部分が魅力でもある
シェリルには、この劇場版ではじつはギャラクシーのスパイなので
はないかという疑惑が持ち上がっています。

彼女のマネージャーであるグレイスが、どうにも怪しげに描かれて
いますがシェリルもまた謎の多い部分も。
そもそもアルトそしてランカと出逢ったグリフィスパークにいたの
は何故?ということもじつは劇場版前半では、よくわからないまま
だったりします。
だけど…やっぱり魅惑のベイビーの物語を語るには、一本の映画では
まだまだ足りないのようです。

やがて三人にとって縁のあるグリフィスパークで、三人の関係は
大きな変化を迎えることに。

波乱のまま、シェリルのライブの時が近づきます。

本日の、「…だけどベイビー!」のゴージャスな画がすごく好き。

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