『空論城』ああしても、こうしても。 -29ページ目

『空論城』ああしても、こうしても。

ブログの説明を入力します。

メカニカルブレーキをどう使うのか。

はたまた、メカニカルブレーキが本当にブレーキなのか?

と言う疑問ですけれど。

 

あ、今回は長いですよ。

しかも無駄に。

 

まぁ、構造については割愛しますけれども。

スプールはリールの中で。

こんな向きで収まっているのですけれども。

メカニカルブレーキを効かせたい場合。

次のように、メカニカルノブを締めこんでいくのですが。

そうすると、リールの中で、スプールがどんな目にあっているかと言いますとね。

それはきっとこんな具合なんです。

この状態で、スプールをぶん回すとか。

 

もうこれは、機械としてあり得ない運転状態

 

だと思うのです。

 

そんなだから、近頃は。

 

ゼロポジションとか。

 

メカニカルブレーキを使わない方向性が推奨されていますよね。

 

ふむ、ちょっと遠慮気味過ぎましたか。

近頃のユーザーときたら・・・。

取説読まない。

ブレーキだと聞けば、構造を考えないでむやみに締める。

というより、そもそも加減がわかりづらい。

なので、触るとクレームの原因になる。

あれ?ひょっとして俺らのせい?

だったら、もう触らないでよねっ!てことにしてしまえ。

 

ってとこがメーカーの本音な気がします。

 

かくいう私もメカニカルは使わない派です。

 

それでも、まるまる切り捨てるにはもったいないかもな。

と思える機能を、メカニカルブレーキは持っています。

 

そのことについて、書いてみようかと思うのですけれど。

その前に。

メインブレーキについて話をしていこうと思います。

メインブレーキは結局何をしているのか。

その辺を可能な限りシンプルに見ていきたいと思います。

 

さて、ブレーキシステムとしては、大きく見てマグネット型と遠心型になりますよね。

で、リールのメインブレーキと言うのは、リール作られた段階、或いは設計された段階で、システムごとに固有のブレーキ特性が与えられるんです。

 

たとえば、ブレーキ力をB、スプールの回転速度をv、として、グラフを描いた場合。

遠心だとこんな感じで与えられます。

遠心ブレーキは、ブレーキブロックの運動エネルギーを利用します。

運動エネルギーは、速度の2乗に比例して大きくなりますから。

v²の支配する2次曲線のグラフになるのです。

 

さらに付け加えると。

運動エネルギーは、運動する物体の質量と速度の2乗に比例する。

なので、ブレーキブロックの数が調整できるSVSだとこんな感じでしょうか。

こんな感じで、調整ダイヤルが最大の時の特性が与えられるんです。

 

ちなみに、マグネットブレーキだと、リニア(線形)特性なので。

こんな感じの直線グラフになりますし。

仮に数式表現すると B=a・v のグラフですね。

至極単純です。

 

SVのような可変システムの場合はですね。

可変とはいってもマグネットなので、直線グラフが基本ですけれど。

インダクトロータが飛び出た時と、引っ込んだ時。

この2状態のグラフが与えられているんですね。

で、ざっくり言うと、インダクトローターが作動するタイミングで、2本のグラフを乗り換えるような作動特性になります。

 

さて、ここから、ブレーキの外部ダイヤル操作で何ができるのかと言う話に入ります。

これは、マグネットも遠心も同じことをするので、今回は遠心を引き合いに出します。

 

では・・。用意したフリップを・・・。

 

いきなり全部盛りで描いたんですけれど。

結論から言うとですね。

外部ダイヤルと言うのは、与えられたブレーキ特性グラフの傾きだけを、ダイヤルの最大(100%)から最小(例えば5%)まで自在に変更できる機能なんです。

デタラメなくらいシンプルに言えば。

 

B=(調整可能な係数)・v² が支配する。

と言えます。

運動エネルギーの方程式

E=(1/2・質量m)・速度vの2乗 を言い換えただけですね。

 

ここで、メカニカルブレーキを効かせると、メカニカルブレーキは速度に関係なく一定で効きますから。

速度に関係なく、一定のプラスバイアスとして働き続けるので。(ここでは値をβと表現しています)

グラフとしては、B=βの水平の直線として加算されます。

メインブレーキのグラフが、メカニカルブレーキ分(+β)下駄をはいた状態になるわけです。

そうすると、先ほどの式が。

 

B=(調整可能な係数)・v²+β

になります。

 

つまり、メカニカルブレーキを調整することで。

メインブレーキで傾き調整して作ったグラフを、B軸に沿って自在に上下させることができる機能が付加される。

と言う事なんです。

 

中学でやったあれですよ。

y=a・x²+b のグラフを描け。です。

 

この式のパラメータのうち。

メインブレーキは a を。

メカニカルブレーキは b を。

それぞれ書き換えていると思えばOKです。

 

 

そうすると机上論ではちょっと面白いことになるんですよ。

これが遠心を引き合いに出した理由なんですけれど・・。

 

今度はルアーの減速について考えます。

先ずはルアー単体で考えます。

ルアーの減速の原因は、ほぼほぼ空気抵抗ですよね。

で、よく聞く物理の話でこんなのがありますよね。

 

空気抵抗は速度の2乗に比例して大きくなる。

 

そう言う事なので。

ブレーキで扱ってきたよく聞く物理の。

 

運動エネルギーは、速度の2乗に比例して大

 

と、速度の2乗の部分が共通していますよね。

そうすると v² のグラフと同じになるんじゃね?

違うのって v² の係数部分だけってことじゃね?

 

だったらもう、扱い同じってことで、こうなっちゃいますよね。

係数はなんだかわからないけど、 v² の方程式に支配された2次曲線です。

さて、このルアーと言うのもですね。

作られた段階で、いくらの空気抵抗を受けるかと言う、空気抵抗の係数みたいなものが決定しているわけですよ。

それはルアーに固有の値になります。

 

仮に、ここで得られたグラフを、ブレーキ特性に重ねてみますと。

傾きは違いますけれど、どちらも v² のグラフで似たような方程式なんですね。

 

遠心ブレーキは

        (調整可能な係数)・v²   のグラフ

空気抵抗は

    (ルアー固有の抵抗の係数)・v² のグラフ

 

遠心ブレーキの係数は(調整可能)ですから。

調整してしまえば。

 

(調整可能な係数)≒(ルアー固有の抵抗の係数)

 

が、可能で、ブレーキをグラフの傾きを合わせる事ができますよね。

そうすると、ルアーの減速にぴったり合わせることができる。

と言う事になります。

 

まぁ・・・・。

これが・・・。

遠心の良いところでも、ダメなところでもあるんですけれど・・・・。

糸の目減りとかもあるんで・・・。

机上論通りにはなるはずもないと言うか・・・。

外部ダイヤル調整でマージンを取れば効きすぎ。取らなければオーバラン気味。

ピーキーと言われる所以ですね。

そこをサミングで処理できれば、楽~に飛距離が出る。

実はそのサミングをメカニカルブレーキである程度肩代わりできるのですが・・。

ここにもメカニカルブレーキの使い道があるのですけれど・・・。

 

話を戻しましょう。

 

さて、ここまでは。

ルアー単体について考えましたけれど。

糸引っ張ってますよね。

これ自体の重さも増え続ける負荷になるし、空気抵抗を受けるのは想像に難くないですよね。

でも結構複雑な関数なんですよねぇ。

正直理解できないです。

なので乱暴にシンプルに。

 

プラスαの抵抗

 

としてしましましょうよ。

そしたら楽です。

まぁ、こういう現象が起こると言う事になりますけれど・・・。

もうわかりますよね。

ここでメカニカルブレーキの(+β)です。

 

これで、ブレーキのグラフを上下に動かしてやればこのとおり!

 

まぁ、机上論の話です。

じっさいはここはサミングでやっちゃいます。

だって、一定でスプールに触ってれば良いんだもの。

それでもまぁ、実際の感覚として、机上論に近い結果は得られているんですよ。

 

それでもバックラッシュは発生するでしょ?

つまりそれっは、今回の話に出てこない部分が原因なんですね。

原因はスプールへの運動エネルギーの入力の在り方なんです。

なので、この通りにやったからって、多分バックラッシュは無くならないです。

リールにそこまでの能力はありません。

ロッドの扱い次第と言う事で、修練中です。

 

以上、ブレーキセッティングと、そのマッピングの考察でした。