「タミグラは残念だったな。」

「兄ロロ?」
「結果のことをいってるんじゃない。」
「その目のことだ。」
「最後まで誰にも気付いてもらえなかったんだってな・・・。」

「そういうスルーは何より堪えるな、同情するよ。」
「ロ兄、呪口ロロ・・。」
「ああ、忘れてたんならすまなかったな。」
「ところでジャック。」
「あれ食ったか?」
「おい!思い出させるな!」

「なんてもの食わせやがる!」
「どうだった? 最高だろ?」
「最大公約数がいいところだ。」
「いいか? 焼きそばとは科学だ。」
「そして、牛丼とは芸術なんだ。」
「オレは、焼きそばも、牛丼も好物だ。国民栄誉賞くらいはくれてやってもいいとさえ思っている。けれど・・。」
「店を出た後、焼きそばも!牛丼も! どっちも食った気がしないのは何故だ?」
「こんなの納得できるか?」
「それよりジャック。」
「最近すごくいやな予感がするんだ。」

「おれはハナシを聞かないお前といるといやな予感がする。」
「インプレッサのボディを見かけないんだ。」

「おい嘘だろ?!」
「だって、TTの車体はここに仕舞ってあるんだぜ?」
「ドリフト・・・。」
「またコレに乗れってことかなぁと思って・・・。」
「ドリフト?」
「なら大丈夫だ、コレに限ってはお前が思っているような事にはならない。」
「でもドリフとってさぁ・・・。スピンさせるんだろ? やっぱこええよオレ・・・。」
「信じて良いぜ、ドリフトやってる限り、あの野郎の走りは根性が無いからな。問題は無い。」

「それに、俺たちが乗ると決まったわけじゃネェからな。」