出そうで出ないくしゃみ・・・ | 『空論城』ああしても、こうしても。

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一応明日も仕事があるから、もう少し寝ておこうと思って布団にもぐりこんだものの。
もう寝付けなくなって、今一度、頭の中で整理してみる。
時刻は1月18日午前5時を回っていた。
 
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私が某M社に入社したのが平成6年4月。
それ以前は専門学校生で、アルバイト先での勤務中に彼の名前を決めた覚えがある。
2年の時はジョギングしていなかったから、1年の時。
つまり平成4年の6月だ。
彼の年齢には自分自身でも少々疑惑があって、獣医のカルテ上では21歳と言うことになっているが、本当は当年とって20歳と言うことになるか・・・。
あと4ヶ月。
 
これらの写真は昨年9月に撮ったもの。
あまり上手くないなw
これまでも何度か繰り返していたが、次に脳梗塞が起こったら、もう立てないだろうな。
そう思って、まだ歩けているうちに撮った数少ないもの。
立てなくなってから撮るのはあまりに忍びない。
 
そんな状態だから塩分は厳禁。
そう医者に言われていた。
かわいそうだとも思ったが、今となってはそれは正解だったと思っている。
苦しまなかったと思う。
最後に数回、大きく呼吸をして、そのまま息を引き取った。
犬とはいえ、その死に際とは、これほど美しいものかと思うくらいだった。
 
遺体の傍にいる間、冷静な感覚だった。
心の準備は出来ているから、多分泣かないだろうと思っていた。
家族が余りに泣くものだから、自分までなくわけにはいかなかったという事もある。
ただ、もう二三日先かと思っていたのだが。
 
家の階段を登りつつ、思わず不覚を取ってしまい、自室に戻り、彼のために泣いてやろうと思ったが、いざそう思うとダメなもので・・・・。
泣けない。
泣いた者がちだなこれは。
まるで出そうで出ないくしゃみのような感覚。
おまけに眠れやしないときた。
どうやら、こんなときは起爆剤が必要なようで。
 
彼の看病がてら練習していたサイレントギターを何の気なしに、そう、何の気なしに手にとってみる。
弾ける曲といってもスピッツの「チェリー」くらい。
しかもストロークのみ。
時間が時間だから、静かに、親指で弾いてみる。
まちがいだらけ。
 
 君を忘れない・・・・
 
歌詞が暖かい・・・・
 
  いつかまた・・・Am・・Em・・F・・C・・・・・
 
メロディーが暖かい・・・
 
ぜんぜん関係ない内容のはずなのに、もうどうにもならなくなった。
下手糞だけどいつまでも弾いていたい。
弾いている間だけは泣いていられる気がした。