予測・新規がん患者「初の100万人越」 | イツモ健康ブログ

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健康管理士コラム

 がん(悪性新生物)は1981年からわが国の死亡原因の第1位であり、総死亡者数の30%をしめています。生涯のうち約2人に1人はがんにかかると推測されており、人口の高齢化とともに、がんの罹患者や死亡者の数は今後も増加していくものと見込まれ、日本国民の生命および健康にとって重大な問題となっています。

 2016年7月に国立がん研究センターが2016年新たにがんと診断される数を示す罹関数と死亡数のがん統計予測を発表しました。実際のがん統計をまとめるには数年かかることから、国立がん研究センターでは2014年より、国や地域のがん対策の目標設定などに役立てることを目的として、全国がん罹患モニタリング集計のがん患者数全国推計値および人口動態統計がん死亡数実測地、将来推計人口などをもとにがん統計予測を算出しています。

 2016年新たにがんと診断される患者は男性が57万6100人、女性が43万4100人の計101万200人に上り、2015年の予測より約2万8000人増え、はじめて100万人を超える予測となりました。予測された部位別の新規がん患者数で最も多いのは、大腸であり、次いで胃、肺、前立腺、乳房の順に挙がっています。

 また、男女別で見ると

、男性の1位は前立腺となり、胃、肺、大腸、肝臓と続きます。女性の1位は乳房となり、大腸、肺、胃、子宮の順となります。

 一方、2016年のがんの死亡者数は、男性が22万300人、女性が15万3700人の計37万4000人になると予測され、2015年の予測よりも約3000人の増加となりました。予測された部位別のがん死亡数で最も多いのは、肺が最多で、大腸、胃、膵臓、肝臓と続きます。