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健康管理士コラム

〔結腸がんの手術〕
 結腸がんの手術では、がんがある腸管と転移する可能性が高い周囲のリンパ節を取り除くのが原則です。
 結腸は長いもので、腸管を2cm程度切り取っても通常大きな問題はなく、リンパ節も大腸の近くにあるものだけを切除するので、体に影響を及ぼすことは少ないといわれます。

●最新治療 単孔式腹腔鏡手術とは?
 腹腔鏡手術は基本的に、ステージ0のがんでも内視鏡での切除が難しいものや、ステージⅠの結腸がんに対して行われます。
 従来の腹腔鏡手術は、腹部に小さな孔を4~5ヵ所程度開け、そこから内視鏡の一種である「腹腔鏡」や手術器具を挿入します。
 モニターで映像を確認しながら体内で病変部を切除し、病変部のある腸管を体外に取り出してから、切除します。これに対し、単孔式腹腔鏡手術は、臍の穴を切開し1ヶ所の穴(単孔)で腹腔鏡手術を行います。

 単孔式腹腔鏡手術は臍に2cm程度の穴を開けた後に、そこから3本の細い器具を入れ手術を行う方法です。
 この手術の利点は、おおき手術にも関わらず手術の傷跡がほぼ分からないという点にあります。


次回は「直腸がんの手術について」です。