脳の自己免疫疾患「多発性硬化症」
私たちの体の中で免疫が正常に働いていれば、「自己」である自分の体と「非自己」すなわち異物(敵)とを区別することができ、「抗原」と呼ばれる異物に対して反応することができます。ウイルス、細菌などには、その細胞の中や表面に抗原を持っています。また、花粉や植物の分子のように、それ自体に抗原性があるものがあります。免疫が正しく機能されなくなると、自分の体の組織を異物と認識して、自己抗体と呼ばれる異常な抗体や免疫細胞をつくり、体内の特定の細胞や組織を標的にして攻撃してしまいます。この反応は自己免疫反応といい、炎症や組織の損傷を招きます。自己免疫疾患には多くの種類があり、さまざまな細胞や組織が攻撃の対象になります。
●多発性硬化症
多発性硬化症とは、病変が多発し、古くなると少し硬く感じられるのでこの名があり、難病に指定されています。難病といわれるのは、「原因が不明」であることと「病名を特定するのが難しい」ことにあります。はっきりした原因はいまだに分かっていませんが、自己免疫の異常が原因とされる脳の病気です。
神経細胞の軸策(神経線維)を層状で包んで保護している髄鞘(神経の興奮をすばやく伝える役割)に障害が発生し、いろいろな箇所で髄鞘が変性し脱落した(脱髄)結果、さまざまな神経症状が現れて再発を繰り返す病気です。
●多発性硬化症の症状
多発性硬化症の症状は、病変の位置によってさまざまな症状が現れ、視覚障害や感覚障害、運動障害が同時に発生するというものです。視覚障害の場合、視力の低下や視野欠損が起こります。感覚障害では、触覚や聴覚に障害が現れ言語障害などを起こします。運動障害では麻痺や手足のしびれなどがみられます。多発性硬化症の特徴は、「障害が複数同時に現れては症状が好転することを繰り返す」ことです。
●多発性硬化症の検査や治療
多発性硬化症の最も有効な検査法はMRI検査です。MRI検査以外には髄液検査や神経の伝達速度を測る誘発反応検査が行われます。多発性硬化症の治療は、主に薬物療法が行われます。基本的には、副腎皮質ホルモン(ステロイド)などの投与による免疫抑制(症状を抑えて進行を遅らせる効果)を行っています。
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