(2)自律神経と免疫との関係
近年の研究で免疫の役割を担っている白血球が自律神経と連動していることが分かってきました。白血球の細胞膜上に交感神経の刺激を受け止めるためのアドレナリン受容体や、副交感神経刺激を受け止めるためのアセチルコリン受容体を持ち、自律神経と白血球が連動していることが明らかになったのです。
環境(気圧、気温、温度、季節など)や生活習慣(運動、食生活、睡眠など)の状況によって副交感神経と交感神経との体内調節は変わってきます。どちらかが優位な状態が長く続き、自律神経の調整がうまくいかないと免疫機能(白血球)は自律神経に連動しているため、体を守るしくみとして働けなくなってしまうのです。
●免疫と交感神経の関係
交感神経が優位の状態が続くと、神経伝達物質であるアドレナリンが過剰に分泌され、心臓や血管の収縮、消化管の運動を低下させます。アドレナリンは白血球のうちの顆粒球にあるアドレナリン受容体(外界や体内からの刺激を受け取る器官)に結合して顆粒球を活性化させ、数を増やします。
顆粒球は体内に侵入した異物(ウイルスや細菌など)を撃退する免疫細胞ですが、免疫細胞としての役割を終えて消滅する際に活性酸素を発生させます。
体内には、活性酸素を除去する作用もありますが、顆粒球が必要以上に増えすぎると、その働きも追いつかなくなってしまします。活性酸素が大量に発生すると、体内の正常な細胞や組織まで破壊してしまいます。その結果、全身の免疫機能が低下し、高血圧や動脈硬化、脳梗塞、心筋梗塞、糖尿病、痛風などの生活習慣病や、肩こりや腰痛、膝痛、神経痛など、さまざまな病気を招きます。
●免疫と副交感神経の関係
副交感神経が優位の状態が続くと、神経伝達物質であるアセチルコリンが過剰に分泌され、心臓の拍動を遅くし、唾液の分泌を促します。リンパ球の表面にはアセチルコリン受容体(外界や体内からの刺激を受け取る器官)が存在し、それに結合するとリンパ球が活性化されて数が増えます。
しかし、副交感神経が優位でリンパ球が必要以上に増えすぎると、害のないわずかな刺激や異物に対しても過敏に反応し、アレルギー反応を起こすことになります。アレルギー反応とは、過去に体内に侵入したことがある動物や植物、科学物質などの異物が再び体内に侵入したとき、それを排除しようとする反応(例えば、咳や発疹、アレルギー性鼻炎など)のことをいいます。
白血球の顆粒球は体内に侵入した異物(ウイルスや細菌など)を撃退します。また、リンパ球はウイルスや細菌などの異物(抗原)に応じた抗体をつくり、その抗体によって異物を攻撃し、破壊します。抗体は、いわば異物に対する武器のようなものです。
顆粒球は主に交感神経支配を受けて活性化し、逆にリンパ球は副交感神経支配を受けて活性化しています。このような白血球と自律神経の連動は多くの場合、体にとって有利な反応ですが、交感神経と副交感神経とのバランスが崩れて免疫機能の調整がうまくいかなくなると病気を引き起こすことになってしますのです。
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